川村元気の小説『四月になれば彼女は』来春映画化 映像作家・山田智和が初監督、音楽は小林武史
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小説「世界から猫が消えたなら」の川村元気による恋愛小説「四月になれば彼女は」(文春文庫)が、来年春に映画化されることが決定。米津玄師「Lemon」のMVを手掛けた山田智和が長編映画初監督を務め、音楽は小林武史が担当する。また、本作における象徴的な、ウユニ・東京の2シーンのビジュアルと特別映像を解禁された。
【動画】ウユニ塩湖でカメラを構えながら歩く女性の姿が! 『四月になれば彼女は』マンスリートレーラー≪April≫
本作は、過去と現在、東京そしてボリビアのウユニ、チェコのプラハ、アイスランドなど世界各国を舞台に、愛する人の姿を探し求める切なくも壮大な愛の物語。
四月のある日、結婚を間近に控えた藤代俊の元に“とある人物”から手紙が届く。それは藤代が10年前に交際していた初恋の女性伊予田春。時を同じくして、藤代の婚約者である坂本弥生が突然姿を消してしまう…。なぜ春は手紙を書いてきたのか? なぜ弥生は姿を消したのか? ふたつの謎はやがて繋がっていく―。
すでに30万部のベストセラーとなっているこの小説を実写映画化するのは、35歳の俊英・山田智和。これまで、米津玄師「Lemon」、あいみょん「マリーゴールド」、藤井風「青春病」など、名立たるアーティストたちのMVで監督を務め、その映像美と人間の様を生々しく描き出すセンスで注目されている映像作家だ。そんな山田が本作で初めて長編映画作品のメガホンを取り、その卓越した感性で唯一無二の映画世界を紡ぎ出す。原作者の川村は以前より制作を共にすることを熱望しており、本作で念願のタッグ実現に至った。
撮影監督は、『新聞記者』『余命10年』などを手掛けた今村圭佑。監督の山田と同じ35歳で、米津玄師「カムパネルラ」やあいみょん「桜が降る夜は」のMVでもコンビを組んだ。学生時代からの盟友である2人の科学反応に期待が高まる。
音楽を手掛けるのは、小林武史。『スワロウテイル』『ラストレター』など岩井俊二監督作品の映画音楽も担当し、はかなく繊細な楽曲で映画を彩ってきた小林が、山田監督が描き出す圧倒的な映像を美しく切ないメロディで飾り、鮮やかな世界を作り上げる。
山田監督は「この原作を映画化することによって、現代で私たちが抱えている痛みのようなものに寄り添うことができると確信を持ったのです。同時に、恐ろしいほどリアルで、目を背けたくなるような現実ともこの映画はしっかりと向き合わなければならないと覚悟しました」とコメント。
今村撮影監督は「素晴らしいキャストスタッフのみなさんに助けてもらいながら、作品の小さな機微も逃さないように映像に映し出せていることを願っています」と話す。
音楽を担当する小林は「今までにないビビッドな感覚の映画音楽になったような気がしています」と手ごたえを口に。
そして、原作者・川村は「35歳の若い感性で紡がれた、まるで美しい音楽のような映画になるでしょう。キャストについては…まだ言ってはダメとのことで、お伝えできないのですが、早くみなさんにお知らせできる日を心待ちにしています」とメッセージを寄せている。
本作は日本のみならず、ウユニ・プラハ・アイスランドと世界各地で撮影。美しい情景を求め、地球1周分を越える4万5000kmの総移動距離を経て撮影を敢行し、壮観な映像美にこだわり抜いた。
そんなこだわりが詰め込まれた“ウユニビジュアル”と“東京ビジュアル”の2点が解禁。「天空の鏡」と呼ばれるボリビア・ウユニ塩湖の澄み切った景色が印象的な“ウユニビジュアル”、東京の街中に咲き誇る美しい夜桜の“東京ビジュアル”。このシーンが一体何を示しているのか…?
さらに、山田監督自らがディレクションをおこない、原作のセリフを散りばめたマンスリートレーラーの第1弾「April」も解禁。ウユニ塩湖でカメラを構えながら歩く女性の姿を映し出した映像に仕上がっている。この縦型の特別映像は原作小説が四月から始まり、各月を追う形で描かれることになぞらえて、本作公開まで毎月公式SNSにて配信予定。映画と原作の世界を追体験できるスペシャルな動画となっている。
映画『四月になれば彼女は』は、来春公開。
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