川村元気の小説『四月になれば彼女は』来春映画化 映像作家・山田智和が初監督、音楽は小林武史
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■川村元気(原作)
山田智和監督のミュージックビデオのファンで、いつか一緒に仕事をしたいと思っていました。
音楽と共に、現代の都市と人間の姿をこれほどまでに感性豊かに描く映像作家は世界でも稀有だと思っています。
「四月になれば彼女は」は私にとって、とても大切な作品です。山田智和初監督作品として選んでもらえて、嬉しく思います。35歳の若い感性で紡がれた、まるで美しい音楽のような映画になるでしょう。
若手随一のカメラマンの今村圭佑さんと、天才的な音楽家の小林武史さんとの組み合わせで、いったいどういう映画ができるのか、今からの楽しみでなりません。キャストについては…まだ言ってはダメとのことで、お伝えできないのですが、早くみなさんにお知らせできる日を心待ちにしています。
■山田智和(監督)
初めて「四月になれば彼女は」を読んだとき、愛を探すこと、そして生きることに溢れた素晴らしい小説であると思いました。この原作を映画化することによって、現代で私たちが抱えている痛みのようなものに寄り添うことができると確信を持ったのです。
同時に、恐ろしいほどリアルで、目を背けたくなるような現実ともこの映画はしっかりと向き合わなければならないと覚悟しました。
素晴らしいキャスト・スタッフに支えられて、一つ一つの光と向き合った撮影はとても刺激的な時間で、今も頭から離れない景色たちばかりです。
来年の公開を楽しみに待っていていただけると幸いです。
■今村圭佑(撮影)
大学時代からの仲間である山田智和の初長編監督作ということで参加させてもらいました。
素晴らしいキャストスタッフのみなさんに助けてもらいながら、作品の小さな機微も逃さないように映像に映し出せていることを願っています。
徐ろで美しい物語をどうかお楽しみください。
■小林武史(音楽)
最初に監督から、海外撮影のために台本を読んだ段階で何曲か作曲してほしいというお題があり、僕の感覚で投げた複数曲から、数回のキャッチボールを経て、お互いに全容が把握できたように感じています。
最後は、重なり合った気持ちの方向を音楽で描いていくというような作業でしたが、今までにないビビッドな感覚の映画音楽になったような気がしています。