冨永愛が尊敬する“日本人モデル”とは オーラに圧倒され話しかけられず

モデル、女優の冨永愛が、5月31日放送の『NHKアカデミア』(NHK Eテレ/毎週水曜22時)に出演し、尊敬している日本人モデルについて語った。
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同番組は、各界トップランナーが、聴講者からの質問や意見に答える講座番組。冨永はこの日、モデルや女優を目指す聴講者からのさまざまな質問に答えていった。
「ロールモデルは?」という質問に対し、冨永はロールモデルはいなかったとしながら、「尊敬しているモデルさんはいて。山口小夜子(さよこ)さん」と告白。山口さんは1960年代に活躍し、2007年に57歳の若さで急逝した伝説の日本人パリコレモデルで、舞台や映画にも出演し、足跡を残している。そんな山口さんについて冨永は「彼女は60年~70年代のスーパーモデル。当時、アジア人モデルというのは本当にまれで、いわゆる日本人というお顔をされて、そんなに身長も高くないのに、トップまで上りつめた」と説明した。
冨永は山口さんと一度だけランウェイで共演する機会を得たという。バックステージに居合わせた当時の冨永は「話しかけたかったんだけど、話しかけられない彼女の出で立ちがあったんです」と振り返り、「(山口さんが)自分の衣装がかかっている隣にある姿見の前にイスを置いて、じーっと自分の姿を見つめてるんですよね。周りはみんな、シャンパンを飲みながらショーの前で、わ~っとパーティーみたいになっているんですね。そんな中、山口さんは一人でじーっと自分を見てらっしゃって」と当時を振りかえった。
「彼女のあり方というのが周りに影響されずに自分自身でいることも、表現者として凄く大事なんじゃないかなと思えた瞬間」と当時に思いを馳せた冨永。「彼女に直接何かを教えていただいたわけではないんですけど、彼女自身からにじみ出てくる、内面との向き合い方を目の当たりにできた。このことは、すごくありがたいことだったと思っています」と感慨深げに語っていた。