愛する人が知らない人になるまでに必要な時間とは―? 韓国映画『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』8.11日本公開&予告解禁
イ・ドンフィが主演を務め、チョン・ウンチェが共演する、男女のリアルな本音を描く韓国映画『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』が、8月11日より公開されることが決定。予告編とポスタービジュアルが解禁された。
【動画】倦怠期を迎えた男女が辿る、愛する人が知らない人になるまで 『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』予告編
本作は、短編映画を中心に活動し、その独特なスタイルと演出力で国内外有数の映画祭に招待されてきた新人監督ヒョン・スルの長編デビュー作。倦怠期を迎えた男女カップルの「愛する人が知らない人になる」までを描く、ほろ苦くも愛おしい大人のラブストーリーだ。数年前に構想した“一人の男が元カノにタブレットを返しに行って起きた”というストーリーの短編作品を基に、監督自身の実体験なども肉付けして長編として完成させた。本国では2月に公開されると、劇中で描かれる男女のリアルな本音が大きな共感を呼んだ。
主演を務めたのは、『エクストリーム・ジョブ』や『幼い依頼人』で個性豊かな演技を披露するなどジャンルを問わず活躍し、今年でデビュー10年目を迎えるイ・ドンフィ。私生活と恋愛の両方に怠慢な公務員浪人生のジュノ役を担い、持ち前のコミカルな演技でどこか憎めない、ダメ男ぶりを見事に体現する。
そんな恋人ジュノを支えるために美術の道を諦め、就職して生計を担うアヨン役に、『へウォンの恋愛日記』などホン・サンス監督作品でもお馴染みのチョン・ウンチェ。品格と優雅さを持ち合わせた彼女が、夢と現実、愛と別れの間で葛藤する30代女性の心理を繊細に表現し、作品に深みを与えている。
美大で出会い、親友から恋人になったジュノ(イ・ドンフィ)とアヨン(チョン・ウンチェ)は、人生の大部分を共に過ごしてきた。周りから見れば、2人の関係が次の段階に進むのは時間の問題だった。30代を迎えても公務員浪人生のジュノを支えるため、有望視されていた美術の道を諦め不動産会社に就職して生計を担うアヨンは、試験勉強もろくにせずバイトや遊びに明け暮れるジュノの怠慢さにとうとう我慢の限界が達し、その場の勢いで2人はケンカ別れをしてしまう。お互いを忘れるべく、アヨンは自分のキャリアを追求し、ジュノは友人のもとで働き始める。そんな中、それぞれに新たな出会いが訪れるが…。
予告編は、「私たちいつ別れた?」「1年ぐらい前?」という冷めたやりとりや、「君が別れようと言わせた」「あなたの口で言ったのよ」と不本意なケンカ別れをするシーンから始まる。「私は結婚するため、やりたいことを諦めた。罪悪感は?」と責めるアヨンに、「いい加減にしろ!」と感情を爆発させるジュノ。衝突した2人は別れ、それぞれに新たな出会いが訪れる。「お互いにウンザリしてた。原因は2人にある」と振り返るアヨン。そして2人は、過去を見つめ直した後、お互いの連絡先を削除する…。果たして、「愛する人が知らない人になる」までに必要な時間とは。観る者の感情を刺激する、共感力の高い予告編となっている。
ポスタービジュアルは、ジュノとアヨンがそれぞれ異なる方向を向く形で配置され、2人の関係が終わりに向かっていることを感じさせるビジュアルとなっている。
映画『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』は、8月11日よりシネマート新宿ほか順次公開。