『ユーフォリア』出演俳優が死去、25歳 クリエイターのサム・レヴィンソンが追悼
HBOとA24が手掛けるドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』に出演するアンガス・クラウドさんが、7月31日に米カリフォルニア州オークランドで亡くなった。25歳だった。ドラマのクリエイター、サム・レヴィンソンが追悼している。
【写真】25歳の若さで亡くなったアンガス・クラウドさん
「今日沈痛な思いで、素晴らしいひとりの人間に別れを告げました」と、遺族が声明を発表。「アーティストとして、友人、兄弟、息子として、アンガスはさまざまな点で私たち全員にとって特別な存在でした。先週、アンガスは父を亡くし、喪失感に苦しんでいました。唯一の慰めは、親友だった父と再会していることです。アンガスはメンタルヘルスとの闘いをオープンにしていました。彼の死が、皆さんに、一人じゃない、一人で静かに闘うべきじゃない、と思い起こさせることにつながれば幸いです。彼のユーモアと笑い、そして皆さんへの愛情が、記憶に残ることを望みます。辛い喪失感を受け入れる過程にあるなか、プライバシーを尊重してくださいますようお願いします」と綴った。
Varietyによると、オークランド消防局は、午前11時半頃に通報を受けて駆け付けたところ、すでに息を引き取っていたと発表。死因については明らかにされておらず、消防局では捜査中だとしている。
アンガスさんはオークランドの出身で、『ユーフォリア』で共演したゼンデイヤとはオークランド芸術学校の同級生。ニューヨーク・ブルックリンのレストランで働いているときに、同作にスカウトされたという。『ユーフォリア』では、寡黙ながら周囲を気遣う心優しい麻薬ディーラー、フェズコを演じ、ファンから人気を集めた。
ドラマのクリエイター、サム・レヴィンソンはVarietyを通じて声明を発表。「アンガスのような人は他にいません。とても特別で、才能があり、こんなに早く僕らの前を去るなんて、若すぎました。彼はまた、僕らの多くと同じように、依存症や鬱症状に苦しんでしました。彼が多くの人の心を打ったことを知っていてくれたらと願います。彼が大好きでした。これからも変わりません。どうか安らかに。ご家族の神のご加護を」。
このほか、弟分アッシュトレイを演じたジャヴォン・ウォルトンや、ゼンデイヤ演じるルーの妹役のストーム・リード、ルーの断薬パートーナー役のコールマン・ドミンゴほか、ミュージシャンのクエストラヴや俳優のケリー・ワシントンら、多くが追悼している。