米ストライキの影響が深刻化 エミー賞主演男優賞受賞俳優が家を失う
ドラマ『POSE/ポーズ』でエミー賞主演男優賞を受賞した俳優のビリー・ポーターが、ハリウッドで行われているストライキのため仕事が白紙状態となり、自宅を売却しなくてはならなくなったと語った。
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7月14日から行われている全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)のストライキ。その前から行われている全米脚本家組合(WGA)のストライキと合わせ、終わりの兆しが見えない中、ビリーがEvening Standardのインタビューで、苦しい懐事情を語った。
「自宅を売却しなければいけません。そうです、ストライキ中だからです! いつ仕事に戻れるかも分かりません。アーティストの生活は請求書から請求書への綱渡りです。大金を稼げるようになったら別ですが、私はまだそこまでではありませんから」とコメント。そして、「新作映画の出演と、9月からは新しいテレビシリーズに出演する予定でしたが、どれも白紙です」と現状を明かした。
ビリーはまた、WGAとSAG‐AFTRAの要求が現実的でないとしたディズニーのCEOボブ・アイガーに触れ、「ボブ・アイガーは、私たちが最低限の生活を送るための要求が現実的でないと言ったそうですね? 彼は1日7万8000ドル(約1100万円)も収入を得てるんですよね?」と非難。
「アイガーに言える言葉はひとつです。クソくらえ。でもそんなことを言っても意味がありませんので、黙ることにしています。何も言わないのは、怒り狂っているからです。私もストライキの一員になるつもりです」と続けた。
さらに、業界のトップが匿名で「組合員たちが自宅を失うまで続ける」と発言したというDeadlineの記事にも言及。「『アパートを手放さざるを得なくなるまで追い詰めよう』と言った人たちに言いたい…私はすでに追い詰められています」と訴えた。