藤竜也、82歳を目前にした舞台挨拶は「贅沢の極み」 娘役の麻生久美子らが祝福
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俳優の藤竜也、麻生久美子、三原光尋監督が18日、都内で開催された映画『高野豆腐店の春』初日舞台挨拶に出席。映画の公開と自身の82歳の誕生日(8月27日)を、豆腐を模したバースデーケーキで祝福された藤は、日々の暮らしで大切にしていることや、俳優人生を続けてきてよかったことなどを語った。
【写真】バースデーケーキを前に笑顔を見せる藤竜也
尾道を舞台にした本作は、日本の伝統食である豆腐をテーマにした父娘のドラマ。地道に高野豆腐店を営む高野辰雄(藤)と、その娘・春(麻生)の淡々とした日々にある幸せと、新しい人々との出会い、地道で丁寧な豆腐作りを通して娘に人生を語る父親の姿を描く。
物語にちなんで、暮らしの中で大切にしていることを聞かれた麻生は「無理しないことですかね。ちょっと日々いろんなことに追われて。大変だったりして忙しい日々なんですよ、最近。なので、できるだけ無理をしないようにする。ちょっと目をつぶるみたいなところを(笑)、今は大切にしています。他にもいろいろあるんですけど、今一番私の中で優先事項はそこです」と返答。
同じ質問に藤は「油断しているとついね、傲慢になったりね。いつも『ありがたい』、これを忘れるなっていうのは私は戒めますね。何気ない日常なんですが、これがありがたいんだっていうね。なるべく不満を持たないように努力はしますね。で、すぐ謝ることね」と持論を語り、これに麻生は「すぐ謝るんですか?」と笑顔。藤は「『ありがとう』と『ごめん』はセットに」と白い歯を見せた。
その後、藤にはサプライズでケーキが登場。麻生は「お父ちゃん、お誕生日おめでとうございます! なんか藤さんの顔を見てたら泣けちゃう」と祝福し、しげしげとケーキを眺めた藤は「いやいや、恐れ入ります」と感謝していた。
俳優を続ける秘訣を問われた藤は「健康ですね」と言い、続けてきてよかったことを問われると「61年ですか。こうやって新作で皆さんにご挨拶できるっていうことですね。贅沢の極み。本当に信じられません。ありがとうございます」とコメント。今後楽しみにしていることに話が及ぶと「何もないです。ないですね。つつがなく今日が終わって、そしてまた明日が多分来るであろうと。それだけでもう十分でございます」と語り、麻生は「メモしておきたい」と笑顔を見せていた。