七海ひろきプロデュース×寿つかさ初主演、舞台『THE MONEY』開幕 畳み掛ける会話劇で客席は笑いの渦!

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元宝塚歌劇団宙組組長の寿つかさが主演し、七海ひろきが座長兼初プロデュースをする、舞台『THE MONEY-薪巻満奇のソウサク-』が東京・CBGKシブゲキ!!で23日に初日を迎えた。
【写真】アンティークソファに向き合い座る七海ひろき&寿つかさ 舞台『THE MONEY ‐薪巻満奇のソウサク‐』初日の様子
本作のキャストは、寿、七海、緒月遠麻、伶美うらら、澄風なぎの5名。全員が元宝塚歌劇団の宙組メンバーで贈る、新感覚のミステリーシットコム演劇。アンティークな絨毯やソファセット、猫足のローテーブルなど、洋館の1室がステージに広がるセットで展開する。各登場人物は、脚本・演出の保木本が出演者と面談して作った“あてがき”だ。
寿の開演アナウンスがあり、5人の犯罪者の物語がいよいよ開幕。失踪した夫を探す主婦ミツキ(寿)と、ミステリアスな謎の女アオイ(七海)が、ステージ中央のアンティークソファに向き合い座っている。
アオイが「あなたの旦那さんが横領した5000万を所持している、3日後の時効がきたら山分けしよう」と持ちかけると、金に困っているミツキは、怪しく思いながらも提案を飲む。そして、この上なく怪しいアオイは、何を尋ねても秘密と答える。ミツキの旦那と面識がある洋館の主人マリ(緒月)に、5000万円の件を隠そうと嘘で誤魔化す2人。そこへ横領事件を追う刑事のサエ(伶美)が登場し、ミツキとアオイはパニックに。さらに、横領事件と無関係のフード配達員のウオ(澄風)が加わり台風のように、状況をややこしくしていく。
天然ボケを抜群なニュアンスで演じる緒月と、大パニックで右往左往する絶妙なテンポとシュールな動きで役を表現する寿のコメディセンス、伶美の真面目で真剣な芝居と、七海のマイペースで冷静なツッコミやフォローが絶妙なコメディスパイスに。そして、その空気を澄風が強烈なキャラクターでかき乱す。個性豊かな登場人物たちによる畳みかける会話劇とめまぐるしい展開に客席は笑いの渦に包まれた。
タイトルからはじまり、物語の至る所にちりばめられた要素を見事に回収する積み立て式の面白さが詰まった本作。謎解きや奇想天外な展開に息をのんだかと思いきや、シチュエーションのおかしさに笑い声が飛び交う。物語が進むにつれ客席との一体感が深まり不思議な没頭感を体験できる、新感覚のミステリーシットコムとなっている。
舞台『THE MONEY ‐薪巻満奇のソウサク‐』は、東京・CBGK シブゲキ!!にて8月23~27日、大阪・心斎橋PARCO 14F SPACE14にて8月30日~9月3日上演。東京、大阪公演の千穐楽には、楽天TVによるライブ配信を実施。
※出演者のコメント全文は以下の通り