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『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は原作から独自のアレンジを追加 アガサ・クリスティのひ孫は困惑!?

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映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』場面写真
映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』場面写真(C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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アガサ・クリスティ

 映画『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続く、アガサ・クリスティ原作、ケネス・ブラナー監督・主演で贈る「名探偵ポアロ」シリーズ最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』が15日に公開される。本作の基となるのは、クリスティ作品の中でも“隠れた名作”と呼ばれる『ハロウィーン・パーティ』。そこにケネスは独自のアレンジを加え、新たな作品を生み出すことに挑戦しているのだが、この決断には、クリスティのひ孫で本シリーズの製作総指揮も務めるジェームズ・プリチャードも初めは困惑していたという。

【動画】「座席から飛び上がるような瞬間も確かにありますよ」 過去作とテイスト異なる『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』本予告

 最新作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で世界一の名探偵ポアロが挑むのは、亡霊の仕業としか説明のできない、人間には不可能な殺人事件。ポアロは、謎めいた霊能者レイノルズ(ミシェル・ヨー)のトリックを見破るため、子供の亡霊が出現するという降霊会に参加。そこではさまざまな超常現象が起き、招待客が人間には不可能な方法で殺害されはじめる。

 本作についてケネスは、過去作とは異なったトーンの作品を目指したとコメント。「自分を見失ったポアロを美しい街に閉じ込めて、イヤな胸騒ぎがするような緊張状態に置きたかった。それによって観る人々もまた胸騒ぎを覚えるのです」と語る。

 さらに「“ハロウィーン・パーティ”というコンセプトを用いて、そこから発展させていく」と物語の基となった原作に独自のアレンジを加えることに挑戦したことを告白。脚本家のマイケル・グリーンも、「『ハロウィーン・パーティ』であると同時に、超常現象という存在に対するクリスティの考えをDNAとして受け継いでいるのです」と語っているように、クリスティが執筆した超常現象を描く短編『最後の降霊会』からも着想を得ていることを明かしている。

 そんな彼らの決断に当初は迷いを見せていたプリチャードだったが、意図や構想を聞くうちに強く納得したようで、「彼らが追求していたのは(『ハロウィーン・パーティ』を)忠実に映像化するというより、トーンを踏襲すること。興味深く面白いと思いました。おそらく皆さんがこれまでご覧になったどのクリスティ映画やテレビシリーズとも全く違うと感じてもらえるはず。ケネスは、さらに特別な何かをもたらすことに成功していますよ」と“英断”であったことを語っている。

 そうして、過去の事件とは異なる、“人間”による殺人事件か“亡霊”による超常現象かさえ不明な迷宮ミステリーの制作が始動した。ケネスは「本作のトーンは独特なのです。サスペンス・スリラーではもちろんありますが、座席から飛び上がるような瞬間も確かにありますよ。本作は映画館に足を運ぶというのが本当に思い出深い体験となる作品です」と、新たな試みに自信を覗かせた。

 映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』は15日より劇場公開。


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