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『呪術廻戦』脹相の強さ&赤血操術の恐怖が浮き彫りに 解像度上げる秀逸アニオリ「ヤバさが伝わる」

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テレビアニメ『呪術廻戦』第2期 第13話場面写真
テレビアニメ『呪術廻戦』第2期 第13話場面写真(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

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浪川大輔

榎木淳弥

 テレビアニメ『呪術廻戦』(MBS・TBS系)第37話(「渋谷事変」第13話)が10月19日に放送。ゼロから描いた戦闘シーン、標識や案内板の演出、“存在しない記憶”など、作品をより鮮明に見せるアニメオリジナルシーンが随所に散りばめられており、SNSでは「アニメで赤血操術のヤバさが伝わる」「標識で虎杖の敗北を演出するとは思わなかった」「パスタあーんは予想外すぎた」など絶賛する視聴者の投稿が相次いでいる。※記事内にネタバレを含みます。あらかじめご了承の上お読みください。

【写真】虎杖と脹相のなりふり構わぬ名勝負 『呪術廻戦』第37話場面写真

■赤血操術の認識が変わる 追加された戦闘シーン

 虎杖と脹相の戦闘シーンは、大きく分けて駅の通路とトイレ内の2回。通路では脹相が虎杖を目視した瞬間に“穿血”を放ち、虎杖も応戦。その後は会話を挟んだのちに近接戦闘に突入するが、「これがお前達のお兄ちゃんだ!!!」から「また距離を取らされちまった」までの1分強の戦闘は原作で描かれていない。また、その後に脹相が見せた術式“苅祓”も原作には登場していない。

 赤血操術の動きがよくわかるアニメオリジナルの戦闘に、視聴者は「戦闘シーンえっぐ。赤血操術アニメ映えし過ぎやろ、穿血の鋭利さとスピード感もろに伝わった」「描写次第で赤血操術ってこんな強く見えるのか」「赤血操術、失血問題さえなければマジで遠中近兼ね備えた優秀な術式」と驚がく。いわゆる尺を稼ぐための引き伸ばしではなく、明らかに作品の解像度を上げる意図で追加されていることが伝わる。

 トイレ内の戦闘では、赤血操術を封じられた脹相と虎杖が肉弾戦を展開。視点や画角を効果的に切り替え、空間の描き方も工夫しながら激しいアクションをスピーディーに表現している。虎杖の噛みつきや脹相が歯を飛ばすオリジナル描写も交えながら描く戦闘シーンに、「最高の肉弾戦。人もカメラも動く動く。ダイナミックかつ何が行われているのか分かりやすいコンテに格好良い殺陣」「泥臭い殴り合いカメラアングルもBGMも音響も攻撃の重心の乗り方とかも最高すぎる」と絶賛の声が相次いでいる。

■オシャレに解説 心を掴む案内板のオリジナル演出

 戦闘以外では、標識や案内板で趣向を凝らしたオリジナル演出が見受けられる。第37話は路上標識の歩行者のシンボルに走る虎杖の影を重ねるシーンからスタートするが、この標識は戦闘中に脹相の“穿血”によって両断される。これを「標識は虎杖を表していて、最後の血塗れで斬られた標識は虎杖の敗北を表しているってことかな」と見る声も。

 なかでも反響が大きかったのは、通路の戦闘中に映る案内板。メカ丸の解説に合わせて映し出される案内板には、駅の案内ではなく血液を圧縮・加圧する“百斂”、血液を撃ち出す“穿血”、ナイフのように刺突する“血刃”、血液を散弾のように飛ばす“超新星”など、赤血操術の特性がイラストで分かりやすく描かれた。

 この演出に心を掴まれた視聴者は多く、「赤血操術の説明オシャレ~」「案内看板で赤血操術の概要を表現されてるの洒落おつ過ぎる」「メカ丸の説明がより理解しやすくなっててありがたかったです」「ピンドラみたいに電光掲示板使った赤血操術演出みたいなのもええですね」「日本一わかりやすい脹相の赤血操術の説明」といった投稿が多数寄せられている。

■“存在しない記憶”で予想外の「あ~ん」

 番組の終盤では、致命傷を与えた虎杖にとどめを刺そうとする脹相の脳内に“存在しない記憶”があふれ出す。その記憶では、脹相、壊相、血塗、受肉していない九相図、そして敵であるはずの虎杖が仲睦まじく食事をしており、虎杖が「ほら、お兄ちゃんも。あ~ん」と言いながら脹相の口にスパゲティを運ぶ。

 虎杖が脹相にパンを渡す原作からの改変に、「脹相お兄ちゃんに虎杖くんが“あーん”するシーンは原作にはなかったので視聴者にとっても存在しない記憶になってる…」「存在しない記憶がオリジナルとは…原作は悠仁がパンのカゴを持っていたのに、まさかパスタあーんって…」「最後のあーんで私の口も開いたまま閉じなくなっちゃった」と驚くファンは少なくない。

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