推定100kgのクマに襲われた男性 失明の危機 後遺症も
お笑い芸人・千原ジュニアがMCを務める『ABEMA的ニュースショー』(ABEMA)が19日に放送。この日の番組では、「クマ出没」が頻繁に伝えられる秋田県・北秋田市を訪れ、1ヵ月前にクマに襲われた男性を取材した。
【写真】被害にあった男性 生々しい傷跡
菓子店を営む湊屋啓二さんは、自宅敷地内にある倉庫に潜んでいたクマと遭遇。湊屋さんはすぐさま逃げたものの、体長約150cm、体重推定100kgのクマに体を倒されてしまい、被害に遭った。一瞬の隙をつき、自宅へ駆け込んだことによって難を逃れましたが、湊屋さんは「鏡を見たら頭蓋骨が開いていた」「額を噛まれて、皮を持っていかれた」「耳たぶを引きちぎられた」とさん劇の様子を鮮明に語った。また、目の近くにできた爪で引っかかれた傷が、失明の危機に瀕していたことを物語ると、湊屋さんは「下を向いていたのが幸いした」と振り返った。
さらに、現在も後遺症に悩まされ、目のかすみや貧血、頭部から出血が続いていることを明かした。クマを警戒してなのか、北秋田市の街から人が消えている様子も伝えると、ジュニアは「先日、ロケで秋田県に行ったが、沿道に落ちている栗の実はイガイガだけ綺麗に残っていて、すべて中身がなかった」と証言。タクシーが通るような道でもクマが出没していることに、危機感をあらわにした。
クマと遭遇時にとるべき行動について、クマ研究の第一人者である岩手大学名誉教授の青井俊樹さんは「突然人間とクマが出会うと、クマが興奮してしまう。まずは人間の存在を知らせるために、複数人だったらおしゃべりをして歩いたり、ラジオや鈴を鳴らす」「万が一襲われた時は、しっかり頭部を守る体勢をとることが大事。クマに襲われた人が被害に遭った部位を見ると、圧倒的に顔と頭が多い」と伝えた。
『ABEMA的ニュースショー』はABEMAにて毎週日曜12時放送。