エヴァ・グリーンの口元から“何か”が這い出す――ホラー映画『NOCEBO/ノセボ』予告公開
エヴァ・グリーンが主演を務めるロルカン・フィネガン監督最新作『NOCEBO/ノセボ』(12月29日公開)より、予告映像、キービジュアルが解禁された。
【動画】平穏だった日常が崩壊! ホラー映画『NOCEBO/ノセボ』予告
本作は、家の内覧をしたカップルが住宅街から抜け出せなくなる不条理が展開する前作『ビバリウム』(2019)で、世界中の映画ファンを震撼させたホラー映画界の新鋭ロルカン・フィネガンの最新作。仕事も私生活も順調で幸せの絶頂にいるファッションデザイナーとその家族が迷い込んでしまう、想像を絶する悪夢を描く。
タイトルの「ノセボ」からくるノセボ効果(反偽薬効果)とは、偽薬(プラセボ)の投与によって、望まない有害な作用が現れること。その逆となる偽薬効果は、薬物や医師に対する不安感などの心理作用により起こるものとされる。※出典:デジタル大辞泉(小学館)
ファッションデザイナーとして名を馳せるクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、夫のフェリックス(マーク・ストロング)と幼い娘のボブス(ビリー・ガズドン)と共に、ダブリン郊外で悠々自適に暮らしていた。ある日、仕事中にクリスティーンはダニに寄生された犬の幻影に襲われる。その8ヵ月後、彼女は筋肉の痙攣、記憶喪失や幻覚など原因不明の体調不良に悩まされることに。
そんなクリスティーンの前に、ダイアナと名乗るフィリピン人の乳母が現れる。雇った覚えのない乳母を最初は怪しむが、ダイアナは伝統的な民間療法を用いてクリスティーンの治療にあたり、彼女の信頼を得ていく。やがてクリスティーンは民間療法にのめり込んでゆくが、それは一家を襲う想像を絶する悪夢の始まりだった―。
主人公クリスティーンを演じるのは、映画『007/カジノ・ロワイヤル』でボンドガールを務めたほか、ティム・バートン監督作のミューズとして『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』『ダンボ』などに出演したエヴァ・グリーン。さらに、クリスティーンの夫フェリックス役を『キングスマン』シリーズのマーク・ストロング、謎多き乳母ダイアナ役にフィリピン出身のシンガーソングライター、チャイ・フォナシエなど、豪華キャスト陣が集結。息を呑むような圧巻の演技の応酬を繰り広げ、奇天烈な世界観が紡ぎ出されている。
予告映像は、仕事を順調にこなすクリスティーンの元を謎の乳母が訪ねてきたことを皮切りに、平穏だった日常が崩壊し、異様な共同生活へ変容していく様が描かれたもの。映像の後半では、血だらけの口から謎の生物が出てくるシーン、炎に囲まれて憔悴するクリスティーンの姿など、混沌とした悪夢のような日々を象徴する映像が展開していく。果たして、突然現れた乳母の正体とその目的はなんなのか。悪夢に迷い込んだクリスティーンが辿る末路が気になる予告となっている。
キービジュアルは、「願いは、呪いへと姿を変える。」というコピーと共に、エヴァ・グリーン扮する主人公クリスティーンの美しい横顔を、青い光が照らしだす神秘的な様子を捉えたもの。しかしよく見ると、クリスティーンの口から奇妙な生物が這い出ようとしている。この生物は、劇中で彼女が抱える不調と繋がりがあるのか。彼女にかけられた呪いとは。憂鬱な表情を浮かべるクリスティーンの目線の先に映るものとは―。
映画『NOCEBO/ノセボ』は12月29日より全国公開。