『あの花』『ここさけ』『空青』の長井龍雪×岡田麿里×田中将賀が贈るアニメ映画『ふれる。』、24年秋公開&特報解禁
監督・長井龍雪、脚本・岡田麿里、キャラクターデザイン・田中将賀の3人が贈るオリジナル長編アニメーション映画最新作『ふれる。』が、2024年秋に全国公開されることが決定。併せて、ティザービジュアルと特報映像が解禁された。
【動画】長井龍雪監督「本作は不思議な生き物と共存し、そのまま大人になった青年達の物語」 アニメ映画『ふれる。』特報
幼なじみの青年3人組は、それぞれの気持ちを口にしなくても心がつながっていた―不思議な生き物の力で。3人と1匹の物語が、コミュニケーションが複雑化する現代で、人と人との本当のつながりを教えてくれる。
監督を務めるのは『ハチミツとクローバーII』(2006)で監督デビューし、『とある科学の超電磁砲』(2009)、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015)などを手掛けた長井龍雪。脚本には、映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』(2018)、今年は『アリスとテレスのまぼろし工場』(2023)で脚本・監督も務めた岡田麿里。キャラクターデザインを務めるのは『すずめの戸締まり』(2022)のキャラクターデザインや、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021)の作画監督を手掛けた田中将賀。
この3人といえば、2011年からテレビアニメとして放映され、2013年に劇場版が大ヒットした『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』。平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品アニメーション部門/長編(劇場公開・テレビアニメ・OVA)に選出され、2012年には長井が芸術選奨新人賞メディア芸術部門を受賞。2015年には再度3人が集結したオリジナル作品『心が叫びたがってるんだ。』が劇場公開されると立て続けの大ヒットとなった。さらに2019年には『空の青さを知る人よ』が公開。そして2024年、今作で3人の才能がまたしても融合することとなる。
ティザービジュアルで3人の青年が運んでいるバケツの中、そして特報のラストにも映し出されている一見ハリネズミのような不思議な生き物の姿。そして特報映像は、人物たちそれぞれの手のカットが重なり、人と人とのつながりを描きながら、やがて知ることになる“世界の秘密”、そして“痛み”という言葉がいったいどんな“謎”を秘めているのか、さまざまな想像をかき立てられる映像となった。
長井監督は「『あの花』『ここさけ」『空青』秩父を舞台にした三部作が完結し、4年の月日が経ちました。脚本の岡田さん、キャラクターデザインの田中さんと共にまた新たに物語を作りたいという思いが叶い、今日に至ります」とコメント。
「今回の舞台は東京。言葉で上手くコミュニケーションできない少年が不思議な力を持つ生き物と出会い、それにより繋がった三人のお話です。アニメーションで不思議な出来事が起こるのは幼少期や少年期が多いように思いますが、本作は不思議な生き物と共存し、そのまま大人になった青年達の物語。通常だったら主人公になりえない人物にフォーカスしています」と本作を説明。
そして「幼い頃と大人になってからの関係性の変化は誰しもが経験するもの。長く一緒にいるとつい相手を分かった気になり発言してしまったりもしますが、ちゃんと相手に直接気持ちを伝えてみよう、そんな風に感じてもらえる作品になっていたらと思います。鋭意製作中ですが、皆様にお届けできる日を楽しみにしています」と言葉を寄せた。
アニメ映画『ふれる。』は、2024年秋全国公開。