東宝、2023年は「コロナの影響を完全に脱した」 興行収入の見込みは800億円前後
東宝が13日、都内で「2024年東宝配給作品ラインナップ発表会」を開催。2023年を「コロナの影響を完全に脱した、充実した1年」と振り返った。
【写真】2024年もゴールデンカムイ、キングダム、コナンなど強力ラインナップ続々!
取締役の市川南氏は冒頭、「2023年は東宝にとりましては、コロナの影響を完全に脱した、充実した1年となりました」と報告。「東宝は(2023年に)24作品を配出しまして、11月までの数字と12月の見込みを合わせまして、興行収入で800億円前後を見込んでおります。ここにODSと呼ばれる小規模の公開の配給の数字を加えますと、約830億円の興行収入を挙げる年ということになりそう」と伝えつつ、各作品の興行収入を踏まえ「コロナ前の状況に戻ったのかなという印象」と語った。
さらに『怪物』『ゴジラ-1.0』の海外での成功を挙げ、「自社制作における成果は一言で言うと海外展開」とコメント。「私も『怪物』のカンヌの上映を一緒に見ました。10分にわたるスタンディングオベーションは忘れられない記憶」と振り返った。
2024年のラインナップに関しては、「特色は4つ申し上げます」と前置きし、「1つ目は“シリーズアニメーションの安定”。定番の『コナン』『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『鬼滅の刃』に加えまして、東宝の自社制作のアニメーションの数が増えてまして、盤石の体制になっている」と自信。また、2つ目に「オリジナルアニメーションの充実」、3つ目に「力強いテレビ局の実写作品」、4つ目に「バラエティに富む自社制作が作れた」と列挙し、「アニメーションも実写も、手堅い作品が揃っている、豊富なラインナップかなと言えると思います」と胸を張った。
また「新レーベル『TOHO NEXT』というものを発表しております。これは従来ODS配給と呼んでいたものを、映画営業部で『TOHO NEXT』というレーベル名で配給しようという新しい試みです。これまでの興行、上映の形態にとらわれず、実写、アニメ、音楽、ステージ、ドキュメンタリーなど、様々なジャンルの映像作品、そして新しい才能が生み出す作品をお客様にお届けするレーベルになります」と発表した。
◆2024年 東宝配給作品◆
・TVシリーズ特別編集版『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』(1月5日公開)
・『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)
・『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』(1月26日公開)
・『「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』(2月2日公開)
・『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』(2月16日公開)
・『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(3月1日公開)
・映画しまじろう『ミラクルじまの なないろカーネーション』(3月8日公開)
・『変な家』(3月15日公開)
・『四月になれば彼女は』(3月22日公開)
・『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)
・『ゴジラxコング 新たなる帝国』(4月26日公開)
・映画『からかい上手の高木さん』(5月31日公開)
・『ディア・ファミリー』(6月14日公開)
・『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)
・『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)
・『映画クレヨンしんちゃん オラたちの恐竜日記』(2024年夏)
・『ラストマイル』(2024年夏)
・『きみの色』(2024年夏)
・『スオミの話をしよう』(9月13日公開)
・『ふれる。』(2024年秋)
・『六人の嘘つきな大学生』(2024年秋)
・『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』(2024年)
・『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 4』(仮題)(制作決定)
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