RADWIMPS・野田洋次郎が映画『パレード』音楽制作秘話を明かすインタビュー映像公開
関連 :
長澤まさみ主演のNetflix映画『パレード』より、劇伴、主題歌「なみしぐさ」を手がけた野田洋次郎(RADWIMPS)が本作への並々ならぬ思い、そして長きにわたる制作秘話を語る特別インタビュー映像が解禁された。
【動画】野田洋次郎「絶対誰にも任せたくなかった。これは一生自分にとって誇りになる作品」 特別インタビュー映像
藤井道人監督が、大ヒットを記録した『余命10年』『最後まで行く』に続く新作として創り上げた本作は、旅立ってしまった人の視点で、遺された人への思いを描く愛の物語。
がれきが打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤)。離ればなれになった一人息子・良を捜す彼女は、道中で青年・アキラ(坂口健太郎)や元ヤクザの勝利(横浜流星)、元映画プロデューサーのマイケル(リリー・フランキー)とその仲間たちと出会い、自分が亡くなったと知る。未練を残してこの世を去ったため、まだ“その先”に行けないのだと…。彼らもまた、さまざまな理由からこの世界にとどまっていた。現実を受け止めきれない美奈子だったが、月に一度死者たちが集い、それぞれの会いたかった人を探す“パレード”に参加したことを機に、各々の心に触れていく―。
本作をエモーショナルに彩るのが、野田洋次郎が書き下ろした劇伴音楽、そして主題歌の「なみしぐさ」。野田と藤井監督は『余命10年』(2022年)からの盟友でもあり、この再タッグは本作の企画段階から藤井監督のラブコールによって成立したという。
インタビューで野田は脚本を大絶賛した上で「監督に対する信頼と愛がないと劇伴は出来ない。監督をどれだけ喜ばせるられるかな?感動させられるかな?という事を第一に考えているので、そう思える人とじゃないと出来ないからこそ、藤井君はそういう人」と、自身が映画音楽を手掛ける上で大切にしているポリシー、そして監督との相思相愛な関係性を明かした。
また自身において初めての“配信作品”の音楽制作において「Netflixで流れる作品なので求められることがいくつかあると思った。家の色々な環境で、もしかしたらスマホで視聴されるとなると、ものすごい音響で流れる訳ではないからこそ、今までの劇伴とは違う作り方をした」と、彼ならではのものづくりへの徹底されたこだわりがうかがえるエピソードも。
そんな長きにわたる制作過程を振り返り、悔しさをにじませながらもやりきったと話す野田は「凄くかけがえのない作品に出会えた。その一部になれた事が誇らしかった」とも振り返り、「これは誰にも任せたくなかったと思ったし、俺以外の誰がこの音楽作るんだよって出来上がった時に思ったし、これは一生自分にとっての誇りになる作品」と、並々ならぬ作品への熱い思いを語った。
また、年齢を重ね焦燥感を感じていると話す野田は「あとどれだけ(音楽)を作れるんだろうか」と、音楽に対し貪欲でどこまでもひたむきな姿勢ものぞかせた。「10代の頃から死を引き合いに出して、“生”を歌ってきた」と野田は話している。
Netflix映画『パレード』は、Netflixにて配信中。