内館牧子原作・伊東四朗主演『老害の人』、5月スタート 高橋惠子、三田佳子ら共演
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俳優の伊東四朗が主演のドラマ『老害の人』(BSP4K/NHKBS)が5月5日より放送されることが決定。老人対若年に切り込み、双方の本音がぶつかった先に現れる、これからを生きるヒントを描く。
【写真】86歳を迎えた伊東四朗が「老害の人」に 場面カット(2枚)
本作は『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』に続く、内館牧子原作の「老後」小説のドラマ化第3弾。埼玉県川越の近くの街に住む一家を中心に、会社を娘の夫に譲ったはずの戸山福太郎(伊東)と、近所の老人5名=老害五重奏がコロナ禍に巻き起こす騒動と、家族たちの群像活劇。共演は高橋惠子、三田佳子、夏川結衣、勝村政信、前田吟、日色ともゑ、白川和子、小倉蒼蛙(小倉一郎改め)、羽田美智子。
昔話に説教、趣味の講釈、病気自慢。そうかと思えば、無気力、そしてクレーマー。老害をまき散らす老人たちと、それにうんざりして「頼むからどこかへ行ってくれ」とさえ思う若年層。でも、口には出せない。老害側にいくら言い分があろうと、若年層はストレスをためるばかり。それなのに「終活」は早いうちから考え始めた方がよいと世間は煽る現代。若年層のはずの50代、いや60に手が届く子供世代は得体のしれない焦りを感じている。その子供たちも複雑な事情や心情を抱える。一方の老害側も感じている。老人を婉曲に別枠に入れる世間の風を。そして、人生百年と言われても、一体どう生きたらいいのだろうか。
双六やカルタ、ボードゲーム製作販売会社・雀躍堂の前社長・戸山福太郎は、娘(夏川)の夫(勝村)に社長を譲ってからも出勤し、誰彼かまわず捕まえては同じ手柄話をくり返す。父親の老害にある出来事から耐えきれなくなった娘が、とうとう現実社会ではまず言えない本音を叩きつける。父親は反省し、その寂しそうな姿に娘は言い過ぎたと落ち込むが、福太郎は逆襲を企んでいた。近所の老人5人と手を組み、若年層が理想の老後像だと押し付ける趣味や挑戦などの「自分磨き」ではない、誰かの役に立つ自分を求めて行動を起こす。コロナ禍の老人たちと、家族や社員や近所の人たちまで巻き込み、それぞれの立場や本音が入り乱れながらも、互いになにかを感じ始め、自分たちの足元を見直す人々のリアルバトルドラマ。
伊東は視聴者へ向け「内館さんのドラマはこれで4回目です。NHKでは朝ドラ『私の青空』以来です。さて、今回は『老害の人』です。私、ピッタリの年齢になりました。周りにどれ程の影響を与えているのかシッカリ見て下さい」とコメントを寄せている。
プレミアムドラマ『老害の人』は、NHK BSプレミアム4K(BSP4K)、NHKBSにて5月5日より毎週日曜22時放送(全5話)。
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