『笑点』新メンバーは立川晴の輔 「立川談志師匠のお導きなのでは」 先導役の林家木久扇も驚き
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――『笑点』の新メンバーに選ばれたときの心境は?
立川晴の輔(以下、晴の輔):ただただ驚きました。若手大喜利(BS 日テレ『笑点 特大号』のコーナー)はやらせていただいていたんですけども、木久扇師匠の席は自分ではないと思っていたので、本当に驚きました
林家たい平(以下、たい平):じゃあ、宮治の席だったら大丈夫だった?(笑)
晴の輔:いや(笑)、席が一つ増えないかなとはずっと思っていました。
――初めて収録に参加してみての感想は?
晴の輔:もう覚えていないですね。なんだかずっと顔が引きつっていたと思うんですけど、気づいたら終わっていたぐらいです。
たい平:でも、好楽師匠も隣でずっと引きつっていたよ(笑)。
――メンバーからみて新メンバーが加わった初の大喜利はどうだった?
春風亭昇太:僕は彼が前座の頃から知っているので、ここに一緒に並んでいるのがとても不思議な気はしているんですけど、昔からハツラツした人だったので、他のメンバーとは違う風を起こしてくれるんじゃないかなと感じました。
三遊亭好楽:いや、つくづく思いましたね。やっと私と晴の輔の時代がやって来たと(笑)。若手大喜利の司会をよくやっていたのですが、この人(晴の輔)はスベったことがないんですよ。だから、この人は本当に天才だなと思った。やっぱり(『笑点』メンバー)に選ばれるわけですね。そして、私の隣に座ってくれて心強い。左(宮治)が邪魔です(笑)。
三遊亭小遊三:聞いたら若手大喜利を10年やっていたと言うんですよ。そこで技を磨いていたから今回の収録でも安定した力で笑いを取っていましたよね。『笑点』という大きな川が流れていて、そこへ新しい風が吹いてきたので、ますますこの番組は良くなっていくと思います。
たい平:晴の輔さんっていうキャラクターが入ることによって、僕たちにもどんな化学変化が起きるか楽しみ。新たな自分のポジションを確立していって欲しいと思っています。大先輩たちがいたときから少しずつ変わって、一之輔さん、宮治さん、さらに、晴の輔さんが入ることによって、若いこれからの時代にどうやって『笑点』が変わっていくかっていうのを中で見られる幸せを感じております。
春風亭一之輔:もう何年も先輩の兄さんなんですけど、所属協会が違うのでたぶん6年ぶりぐらいにお会いしたんですけどね、やっぱり若々しいですよね。また、立川流っていうのはほんとにヤバイ組織なんです(笑)。でも、その中でもスマートな芸風を見せてくださる兄さんですね。落語を知らないけど『笑点』を見ている人ってたくさんいると思うのですが、いろんな噺家がいるんだなとか流派があってしのぎを削っているんだなってことをわかって頂けたら、その窓口になって我々頑張っていけたらなとおもっております。
桂宮治:多分この中で一番長く兄さんと一緒に若手大喜利をやらせていただいていたので、ポジション争いというか勝負みたいなところがあったんですけど、『笑点』の先輩方に教えてもらったのは、メンバーはファミリーだよって。みんなでパスを回しながら一つの番組を作っていくんだよってのを教わってきたので、一人の戦いではなく、もっと家族になれるように一日も早く頑張っていきたいなと思っています。もう一つは、若手大喜利から来ると、今までの仲間だった人たちが仲間ではない感じになっていきます。なにかはわからないですけど、冷たい目線にも頑張って耐えてください(笑)。
山田隆夫:昔、立川談志師匠がちびっこ大喜利に出演していた私を可愛がってくれていました。談志師匠に『笑点』に出られるように頑張ってねって応援してもらった私が今度はあなたに頑張ってください、という言葉を贈らせて頂きます。
――新メンバー、晴の輔から視聴者へメッセージ
晴の輔:今回は初回だったので、本当にメンバーの皆さんが僕なんかに花を持たせてくださって優しく包んでいただきました。これから自分なりの個性を出してやっていければと思いますので、ひとつよろしくお願い致します。
■林家木久扇からの応援メッセージ
彼と話したときに、立川談志の命日と晴の輔が生まれた日(11月21日)が重なっていて、『笑点』のメンバーに選ばれたのは、談志師匠のお導きなのではと言っていて、びっくりした。『笑点』では、私の足跡をたどることはしないで自分の感性で、焦らず、緊張せずに、だんだんと自分の芸風を(全国のお茶の間に)浸透させていって欲しい。