門脇麦、台湾映画デビュー作『オールド・フォックス 11歳の選択』本編出演映像が解禁!
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侯孝賢(ホウ・シャオシェン)プロデュース、シャオ・ヤーチュエン監督による台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』の本編より、台湾人役で抜擢された門脇麦の出演映像が解禁された。
【動画】門脇麦、『浅草キッド』がきっかけで出演決定 『オールド・フォックス 11歳の選択』本編映像
本作は、台北金馬映画祭で4冠を達成、バブル期の台湾を舞台に、時代と大人たちとの狭間で大人の階段を登る少年の姿を描く感動のヒューマンドラマ。
昨年の東京国際映画祭でワールドプレミア上映され、人生の選択肢を知って成長していく少年と、彼を優しく見守る父の姿に心打たれる人が続出。2023年の第60回台北金馬映画祭では監督賞、最優秀助演男優賞(アキオ・チェン)、最優秀映画音楽賞、衣装デザイン賞の4冠を達成。5月16日に発表された、2024台北電影奨では10部門でノミネートされた。
バブル期の到来を迎えた台湾。11歳のリャオジエ(バイ・ルンイン)は、父(リウ・グァンティン)と2人で台北郊外に暮らしている。自分たちの店と家を手に入れることを夢見る父子だったが、不動産価格が高騰。リャオジエは現実の厳しさと、世の不条理を知ることになる。そんなリャオジエに声をかけてきたのは、“腹黒いキツネ”と呼ばれる地主のシャ(アキオ・チェン)だった。他人にやさしい父と違い、他人なんか見捨てろと言い捨てるシャ。果たしてリャオジエは、どちらの道を歩んでいくのか…。
このたび、10代から台湾映画を見続け台湾映画に出ることが夢だった門脇の登場シーンが解禁。門脇が演じるのは、リウ・グァンティン演じるタイライの幼馴染ヤンジュンメイ。かつて2人は淡い恋心を抱いていたが、その想いは成就することなく、タイライはレストランで給仕長をしながら幼い息子を男手一つで育てている。一方ヤンジュンメイも結婚して豪奢な服を纏い、宝飾品を身につけ、金銭的には恵まれた暮らしをしつつも、心は満たされない空虚な日々を過ごし孤独を感じている。
そんなおりタイライの働くレストランで2人は再会し、クリスマスの夜ヤンジュンメイはまた1人食事に訪れていた。賑わう店内、サンタの帽子を被ったタイライは忙しなく働いている、そんな彼を優しい眼差しで見つめるジュンメイ。そしてタイライが彼女のテーブルへ来ると「あなたと息子さんに」とクリスマスプレゼントを渡す。受け取るなり中身を覗き込むタイライを手で制止すると「今は見ないで。メリークリスマス。お勘定を」とスマートに会計を済ませる。慣れた様子でタイライにコートを着せてもらうと、悲しげな微笑みを湛えながら改めて「メリークリスマス」と伝え合って別れる、というシーン。
門脇は「私が演じたヤンさんは寂しい人です。彼女の孤独や悲しみを感じさせる瞳、そこをとにかく心がけました」とコメント。
監督は「あの役には、お嬢様気質でちょっとわがままな感じがして、でも憂いが感じられてどこか孤独の影がある、という人を求めていたのですが、30歳くらいでそういう雰囲気のある人が台湾では見当たらなかったんです。それで、ホウ・シャオシェン監督から『日本の俳優と仕事をしてみるといいよ』と勧められたことを思い出しました。ちょうど『浅草キッド』を観て、彼女がとてもいいと感じていたのでお願いしました」と語っている。
映画『オールド・フォックス 11歳の選択』は、6月14日より全国公開。