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吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』“きこえない母”と“きこえる息子”の家族の物語描く本予告解禁

映画

映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』本ポスター
映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』本ポスター(C)五十嵐大/幻冬舎 (C)2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会

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吉沢亮

忍足亜希子

今井彰人

ユースケ・サンタマリア

烏丸せつこ

でんでん

呉美保

 吉沢亮が主演する映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』より、本予告、本ポスタービジュアルが解禁された。

【動画】切なくも心に響く家族の物語――映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』本予告

 呉美保監督が9年ぶりの長編作品のテーマに選んだのは、コーダ(Children of Deaf Adults/聞こえない、または聞こえにくい親を持つ聴者の子供)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティーに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイストの五十嵐大さんによる自伝的エッセー『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』。

 脚本を担当したのは『正欲』の港岳彦。主演の吉沢亮は、耳の聞こえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現する。大のろう者の両親、母・明子役に忍足亜希子、父・陽介役に今井彰人。ろう者俳優として活躍する2人が、あふれんばかりの息子への思いを繊細に表現する。そのほかユースケ・サンタマリア、烏丸せつこ、でんでんなど個性豊かな俳優陣が出演。

 宮城県の小さな港町、耳のきこえない両親のもとで愛されて育った五十嵐大。幼い頃から母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。しかし次第に、周りから特別視されることに戸惑い、苛立ち、母の明るささえ疎ましくなる。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つが…。

 先月開催された第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、6月21日にワールドプレミア上映を実施、現地でも高く評価された本作より、この度本予告、本ポスタービジュアルが解禁。

 本予告は、久しぶりに帰郷した息子・大(吉沢)を、母・明子(忍足)が駅まで見送るシーンから始まる。「親父とばあちゃんによろしく」「わかった」と手話で会話する、きこえる息子ときこえない母。そんな2人にとっての日常も、子供のころの大にとっては「母のことが、恥ずかしかった」。

 その後の映像には、母の話し方を友達から「おかしくない?」と指摘された小学生の大が、母に「授業参観に来てほしくなかった」と手話で伝える姿や、高校受験期の大が「こんな家に生まれてきたくなかった」と自身の苛立ちを思わず母にぶつけてしまう姿、そんな息子の言葉にがく然とする母の表情などが、点描のように映し出されていく。

 そして「自分が何をしたいのか考える」と東京に行くことを家族に告げ、故郷から離れた大は、新たな出会いや異なる環境の中で改めて“きこえる世界”と“きこえない世界”に生きる自分を見つめなおす。思い浮かぶのは、少し年齢を重ねた母の後ろ姿、そして笑顔…母と息子、切なくも心に響く家族の物語が優しく伝わる予告編に仕上がった。

 本ポスタービジュアルは、主人公・五十嵐大(吉沢)が故郷の宮城県に帰郷し、久しぶりに家族との時間を過ごした後、東京へ戻る前のひとときを切り取ったもの。本ポスターの撮影も、ティザーポスター同様、原作本の表紙を撮影した斎藤陽道が担当。「伝えられない想いが、あふれだす」というコピーとともに、数年ぶりに再会した母(忍足)との時間に少しぎこちなさを感じる息子と、息子と一緒にいることをうれしく思う母の表情が、2人それぞれの想いを物語っている。

 また今回、本作のムビチケ前売券が、7月12日より発売されることも決定。価格は一般1600円(税込)。

 なお本作は、バリアフリー上映を実施。詳細は公式HPのTHEATERページを参照。バリアフリー字幕&音声ガイド版予告編、ショート予告編は、7月12日より公式HPにアップされる予定。

 映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は、9月20日より全国順次公開、宮城県では9月13日より先行上映。

映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』本予告

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