森田剛主演『劇場版アナウンサーたちの戦争』8.16公開へ 電波戦の不都合な真実が明かされる予告編解禁
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森田剛主演、橋本愛、高良健吾らが共演する『劇場版 アナウンサーたちの戦争』の公開日が、8月16日に決定。予告編、ポスタービジュアル、場面写真が解禁された。
【動画】“電波戦”の真実とは――『劇場版 アナウンサーたちの戦争』予告
本作は、2023年8月14日にNHK総合テレビのNHKスペシャルにて放送された作品の劇場版。
太平洋戦争では、日本軍の戦いをもう1つの戦いが支えていた。ラジオ放送による「電波戦」だ。ナチスのプロパガンダ戦にならい、「声の力」で戦意高揚・国威発揚を図り、偽情報で敵を混乱させた。行ったのは日本放送協会とそのアナウンサーたち。戦時中の彼らの活動を、事実を元に映像化して放送と戦争の知られざる関わりを描く。
アナウンサーの和田信賢(森田)と新人の館野守男(高良)は、太平洋戦争の開戦ニュースと終戦の玉音放送に関わった。開戦時、館野が力強く国民を熱狂させて以降、彼らは各地の勝利を伝え続け、同僚は前線へ赴任する。しかし戦況が悪化する中、和田は大本営の情報に疑問を持ち始め…。
予告編は、戦時中に国民の勝利への士気を高めるべく、夢の機械だと思われていたラジオを通して、戦意高揚のプロパガンダの先頭へたたされた和田信賢らアナウンサーたちの苦悩と葛藤の姿が描かれたもの。自らが国の扇動に加担しなければならなかった現実に悩み、抗い、苦しみ続ける和田。希望だったはずの“言葉”は、武器となり、罪深いものになっていく。最後は和田が「どうかお聞きください、国民の皆様!」と絶叫する学徒出陣実況シーンで締めくくられる。
この雨の中の緊迫した実況シーンは、時代を問わず観る者の琴線に触れる名シーン。演出の一木正恵は、当時の撮影を振り返り「何が起こるのか―。異様な緊迫の中、芝居が始まった。何度もスタッフを圧倒した森田さんの演技は、ここで恐らく振り切れる。故に芝居固めのドライもテストもせず、本番へ。憑依から客観、呟きから慟哭、そして絶叫。人間の闇、狡さ汚さから逃げない森田さんの生き様が、この実況のため肉体を極限まで追い詰めた信賢の魂と交錯。痛ましくて直視出来ない、かつ心臓を鷲掴んで離さない凄まじい引力。私は時空を彷徨って芝居であることを忘れ、戦争の無念さに茫然としていた」とコメントを寄せている。
ポスタービジュアルは、「言葉を信じて 言葉に絶望した」というコピーと共に、絶叫する和田の顔をアップでとらえたもの。
場面写真には、アウトローな天才アナウンサー・和田信賢や、戦前に入局した女性アナウンサーの草分け的存在である和田実枝子(橋本)など個性豊かな当時のアナウンサーたちの姿や、終戦の年に特攻隊員として飛び立つ朝倉寿喜(水上恒司)などが切り取られている。
さらに、本日7月12日よりムビチケ(1600円)が発売開始。特典として、“アナウンサーたち”スペシャルポストカード(非売品)が付く。
『劇場版 アナウンサーたちの戦争』は8月16日より全国公開。