大泉洋主演、なにわ男子・長尾謙杜ら共演『室町無頼』、ド迫力の本編映像解禁! 場面写真も到着
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大泉洋が主演を務め、なにわ男子の長尾謙杜や堤真一らが共演する映画『室町無頼』より、特報映像と場面写真が解禁された。
【動画】大泉洋「いくつになっても立ち回りのある時代劇にはワクワクする」 映画『室町無頼』迫力満点の特報
本作は、自らの力で時代を切り拓いた「無頼」たちを描いたアクション・エンタテインメント。歴史に残された史料は少ないが確かに実在した「無頼」たちが、腐りきった政治と世の中を叩き直そうと挑んだ、命がけの戦いを描く。原作は、 『極楽征夷大将軍』で第169回直木賞を受賞した垣根涼介の『室町無頼』(新潮文庫刊)。
1461年、応仁の乱前夜の京(みやこ)。大飢饉と疫病が同時にこの国を襲った。加茂川べりにはたった2ヵ月で8万を超える死体が積まれ、人身売買、奴隷労働が横行する中世の暗黒時代(ダークエイジ)に。しかし、時の権力者は無能で享楽の日々を過ごすばかり。貨幣経済が進み、富める者はより一層富み、かつてない格差社会となっていた。
そんな中現れたのが、日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史にただ一度だけその名を留める男・蓮田兵衛(はすだ・ひょうえ)。己の腕と才覚だけで混沌の世を泳ぐ自由人である兵衛は、ひそかに倒幕と世直しを画策する無頼漢だった。京とその周辺の悲惨な状況と窮民を見た兵衛は、立ち上がる時を狙っていた…。
一方、すさまじい武術の才能を秘めながらも天涯孤独で夢も希望もない日々を送っていた若者・才蔵は、兵衛に見出され、鍛えられ、彼の手下となる。やがて、決死の修行を生き延びた才蔵の武器となるのは、“六尺棒”。修行を終えた時、超人的な棒術を身につけた才蔵の前に敵は無かった。
時は来た。才蔵だけでなく、抜刀(後の居合)術の達人、槍使い、金棒の怪力男、洋弓の朝鮮娘ら、個性たっぷりのアウトローたちを束ねる兵衛は、ついに巨大な権力に向けて空前の大暴動を仕掛ける。行く手を阻むのは、兵衛のかつての悪友・骨皮道賢率いる幕府軍。“髑髏(どくろ)の刀”を手に一党を動かす道賢を前に、兵衛は命を賭けた戦いに挑む。
無頼漢で剣の達人である主人公・蓮田兵衛を演じるのは大泉洋。50歳を迎えた大泉が、本格的な殺陣・アクションに初挑戦し、“大泉史上最高にカッコいい男”を演じきる。兵衛に拾われ、身も心も成長する才蔵役に抜てきされたのは、なにわ男子の長尾謙杜。その才蔵に棒術を教え込む老師に、柄本明。民を虐げ、贅沢にふける有力大名・名和好臣には北村一輝。高級遊女にして、男たちの間を漂う絶世の美女・芳王子(ほおうじ)役に松本若菜。そして300人もの荒くれ者を抱え、幕府から今日の治安維持と取り締まりを任される悪党一味の首領・骨皮道賢を堤真一が演じる。兵衛とは悪友である道賢は、やがて宿敵ともなっていく。
監督を務めるのは、『22年目の告白―私が殺人犯ですー』や『映画ネメシス 黄金螺旋の謎』など、濃密な人間ドラマをエンタメに昇華させてきた入江悠。憧れだったという京都で撮影に挑み、伝統ある京都撮影所の職人たちと共に、新時代のアクション・エンタテイメントを作り上げた。
特報映像は、「腐った世の中を、ぶっ壊せ」というナレーションと共に、両手に刀を持ち、多勢の敵に立ち向かっていく兵衛の両目のアップが映し出されるところから始まる。続いて、兵衛を筆頭に敵陣へと猛進する無頼たちのアクションシーンが次々と展開し、最後は兵衛が不敵に笑みを浮かべる姿で幕を閉じる。今から563年前の瀕死の日本で、兵衛は何を見ていたのか。そして彼らはどこへ向かっていくのか。「立ち上がれ。戦わなければ何も変わらない」。天災、物価高騰、政治不信、ポストコロナの不安な世界を生きる現代人にもどこか通じるようなメッセージが感じられる、壮大なスケールの映像となっている。
本作について、大泉は「いくつになっても立ち回りのある時代劇にはワクワクする」とコメント。特報映像でも披露された、兵衛と道賢が刃を交えるシーンはすさまじい迫力で、2人が本編でどんな立ち回りを見せるのか期待が高まる。
今年2月に行われた製作発表会見で、大泉は「昨年の夏はずっと稽古していた。稽古初日から素振り100本振った」、堤は「台本上ではアクションシーンはあまりなかったのに、現場で戦うことになってしまって…やっても一手か二手かと思ったら全然違った」と述懐。さらに大泉は「映画史上に残るスケールの時代劇になりそうだ」と自信をのぞかせていた。
場面写真は3点。敵を斬りつけた直後のすごみと殺気がにじむ猛々しい表情の兵衛、刀の先まで神経を巡らせているような美しい刀裁きを見せる道賢、そして血と泥にまみれながらも六尺棒を手に、強い意志の宿った眼差しを向ける才蔵を捉えている。
映画『室町無頼』は、2025年1月17日公開。