綾野剛×豊川悦司『地面師たち』100億円巡る不動産詐欺事件描く本予告公開 音楽は電気グルーヴ・石野卓球
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綾野剛と豊川悦司がダブル主演し、7月25日配信開始となるNetflixシリーズ『地面師たち』より、本予告とキーアートが解禁。劇伴音楽は電気グルーヴの石野卓球が担当することが発表された。
【動画】電気グルーヴ・石野卓球が初の劇伴を担当! 『地面師たち』本予告
新庄耕の小説『地面師たち』を大根仁監督が実写化する本作は、不動産売買をエサに巨額の金をだまし取る詐欺師集団・地面師による前代未聞の事件を描くクライム・サスペンス。
綾野剛が地面師詐欺の道に踏み込む男・辻本拓海、豊川悦司が巨額詐欺を率いる大物地面師・ハリソン山中を演じるほか、ハリソン率いる地面師グループの面々に、北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太など実力派キャストが集結。そして、彼らの標的となる大手デベロッパー「石洋ハウス」の幹部に山本耕史、ハリソンを追う定年間近の刑事役にリリー・フランキーがふんする。
予告映像では、ハリソン山中を筆頭に、一筋縄ではいかない曲者たち「地面師」グループと、そんな彼らに「だまされる者」、そして、「地面師」を追う刑事たちという“三つどもえ”の欲望が容赦なく絡み合う様が描かれる。
交渉役として優しい顔でターゲットに忍び寄る辻本(綾野)、不気味な空気をまとったグループのリーダー、ハリソン(豊川)、土地の情報を収集する竹下(北村)、法律屋の後藤(瀧)、「なりすまし犯」を用意する手配師・麗子(小池)といった強烈な面々が、巨額の不動産詐欺に向け、困難なゲームに挑むかのような雰囲気で着々と準備を進める様子が映し出される。
一方で、そんな彼らを長年追い続ける刑事の辰(リリー・フランキー)が鋭いまなざしで静かににらみを効かせ、ターゲットとして狙われる大手デベロッパー「石洋ハウス」の部長を務める青柳(山本)も、腹にイチモツを抱えるクセ者であることがうかがえる。前代未聞の100億円を巡る不動産詐欺を中心に、だまし・だまされ・奪い合う、手に汗握るスリリングな展開がスピーディーに繰り広げられる映像となっている。
劇伴音楽を担当したのは、電気グルーヴの石野卓球。大根監督のラブコールで実現した今回のコラボレーションは、石野にとって初めての挑戦でもあり、初の劇伴制作に挑むにあたって石野は、大根監督との最初の打ち合わせで具体的なイメージをつかんだそう。「最初の打ち合わせの時、大根監督から僕が昔出したアルバム『LUNATIQUE』のイメージでまずはメインテーマを作って欲しいです、というお話がありました。あとは全体的に『不穏な感じで』と。具体的なイメージを言ってもらえたので、話は早かったです」と当時を振り返る。
さらに大根監督からのリクエストで、ギターの音を入れて欲しいという要望に対し、台本を読み最初に10曲ほどデモを作成し、映像がある程度上がった時点でそこからさらにイメージを膨らませて調整していったそう。その上で、最終的に制作した楽曲の数は40曲近くにも達したと明かす。「最初から40曲作れって言われていたら、多分心が折れていたと思うんですけど(笑)。気がついたらそれぐらいになっていたというか、とにかく数が多かったのでそこはやっぱり大変でしたね」と石野は当時を振り返る。
キーアートでは、巨額の札束を前に不敵な表情を浮かべて並び立つ「地面師」グループの面々が。実在の地面師事件に着想を得た新庄耕の小説を原作にした本作には、いまだかつて見たことがない100億円を賭けた地面師詐欺の裏側と「地面師」という裏社会に生きる彼らの本物のスリルが、極上のエンターテインメントとして描き出されている。その仕上がりは原作者である新庄も原作の映像化に関してとても満足する仕上がりだったようで、「朝から夕方まで、でたらめに乱れる心臓の音を聞きながら、最後は時間も忘れて食い入るようにスクリーンを見つめていた。とにかく、もう一度観たい」と太鼓判を押している。
Netflixシリーズ『地面師たち』は、Netflixにて7月25日より世界独占配信。