日向亘&乃木坂46・梅澤美波&ヨーロッパ企画・上田誠の3ショット到着 ドラマ『デスゲームで待ってる』座談会実施
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■日向亘、梅澤美波(乃木坂46)、上田誠(ヨーロッパ企画)
日向:僕は“この台本、本当におもしろいな”と思いながら読んでいました。
デスゲームものって、基本的に主人公が何か巻き込まれるパターンが多いと思うので、“そういうお話なのかな”と思って読んだら、まさかの“デスゲームを使って復讐(ふくしゅう)をする”という、もう考えたこともない企画だったので(笑)。“そういう見方があるのか、デスゲーム作品ってそんなアプローチでの描き方もできるのか”と思いました。そこからもう僕は台本を読む手が止まらなくなったのを今でも覚えています。
僕もデスゲームのドラマは好きなので、デスゲームのシーンがどう描かれるのか、撮影の時にどんなセットが組まれるのか、どういう ロケ地で撮影するのかとか、すごくワクワクしました。
梅澤:私もこのドラマの設定を聞いた時から、“これは考えたことなかった視点だ”と思って。一気に読んでしまったくらいおもしろかったです。これまでデスゲームものにいくつか触れてきたのですが、“フィクションだけど、リアルにとらえやすい”というか。我々が生きているテレビ業界が舞台ということもあって、ドラマの世界にすごく入り込めました。
デスゲームを実行するシーンでは、私(秋澤和)たちは(デスゲームの様子を)モニターで見守るという感じだったのですが…撮影中、自分が出ないシーンでも(現場へ)見に行っていました。どうやってデスゲームが行われるのだろうかと…。気になりすぎて!(笑) これまで人をものすごく恨む経験がなかったので、どう演じていけばいいのか難しかったというか、苦労しました。
――そんなふうにお2人がおっしゃっておりますが、上田さん、そんな『デスゲームで待ってる』をどうやって思いついたのかお聞かせください。
上田:最初に“復讐モノ”というお題をいただいて。“復讐”ドラマ枠のシリーズの中でも4作目だから…それまでにいろいろなストレートの球は投げられているだろう中、“変化球の復讐モノを”と考えながら持っていきました。何案か持っていった中に、まさかこれには決まらないだろうと思いながらも“これ、超好きな企画なんですけど”と(『デスゲームで待ってる』企画を)忍び込ませたら、打ち合わせですごく盛り上がって。“これが盛り上がるのか! まさかこれをやれるのか!”と思って。そこから一気呵成(かせい)に考えました。
まさにおっしゃっていた通り、デスゲームなんかこの世界にない…実はあるのかもしれませんが(笑)、基本的には“ない”とされているものの裏側を描くというトリッキーなドラマなんですけど、それだけにリアリティ(にこだわった)というか。
僕も放送作家のような形でバラエティに関わったことがあって…もちろんだいぶ誇張はしていますが、テレビの業界の独特の空気感みたいなリアリティを(追求しました)。日向が(テレビ業界から)デスゲームの業界にぬるっと誘われてしまうリアル感というか。超フィクションなんですけど、それをリアルっぽく書けたら面白い。
特に気に入っているところは、(日向・梅澤の)お2人がすごく真面目にやっているとこです。これ、ふざけてやったらダメなんですよね。“デスゲームの仕事が終わった帰り道の場面”とか。そんな仕事ないのに(笑)。
日向:確かに! 冷静に考えてみればそうですね!(笑)。
上田:そうなんですよ(笑)。それをさもあるかのように“いや~、デスゲーム作り頑張っていこうね”みたいな感じとか。“デスゲーム”という、表には存在しないものを完全に“ある”感じでやっているのがめっちゃいいなと思っています。そう、ずっと変なことやっているんですよ(笑)。1話の後半からずっと変なんです(笑)。
日向:麻痺(まひ)っちゃってましたね、多分(笑)。撮影している時ね。
梅澤:もう本当に真面目に…ね(笑)。
日向:はい(笑)。僕らは(デスゲーム会社で働くことに)全うしていたので。感覚がおかしくなっちゃうんです(笑)。