日向亘&乃木坂46・梅澤美波&ヨーロッパ企画・上田誠の3ショット到着 ドラマ『デスゲームで待ってる』座談会実施
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――そんなお話も聞けたところで、日向さん・梅澤さんが演じていて役に共感したところや演違いがあったところをお伺いしたいです。
日向:僕は戸村という、元々テレビが好きでテレビ業界に入った人の役です。僕もお芝居をさせてもらうことが本当に大好きなので、“好きなことをお仕事にしている”という部分ではすごく戸村と共通している部分があります。その大好きなものを否定された時とか、自分がこうだと思って出したものを真っ向から否定された時に、プライドが傷つけられるという部分はすごく共感できるし。“もし自分がお芝居をしていて、こういう言われ方をされたらどういう気持ちになるかな”と置き換えると、今まで(戸村が)復讐(ふくしゅう)してきた方々の言ってきたことを(言われた戸村の気持ちが)すごく想像しやすかったですね。
演じがいがあったところは…全10話を通じて、戸村の波が、作品の方向転換につながるじゃないですか。戸村が持ってきたもので何かドリーミア全体が上がるのか、はたまた何か新しい出来事が起きてしまうのかという。
今回初単独主演ということもあって…“自分の演じる役がもととなって物語が進んでいく”というのが初めてで、すごく役者としてもいい経験をさせてもらったなと思いましたし、しかもそれが、上田さんが温めに温めた企画ということで(笑)、本当に光栄に思いました。
上田:戸村を見ることで、ドラマ(の世界)にのって行ける感じがありましたからね。すごく素敵でした。
梅澤:和は正義感があるし、人のことをよく見ていて。戸村に対して、“今どういう気持ちで動いているのかな”と(読み取っている)というか。人間観察がすごく鋭い人なので。
私も普段人の顔色を伺うし、グループ活動をしていることもあり、チームとして動くという立ち位置は、すごく通ずるなと思いながら演じていました。和の場合は“過去の復讐”という原動力がありますが、お仕事にやりがいを感じていたり、“仕事に向き合っている”という点では共感できました。
日向:照れないでください(笑)。
梅澤:…自分で言うのも、あれですが(笑)。和の過去との今(の描写)があるからこそ、そこに差をつけることが難しかったです。ドリーミアのみんなと働いている時にも、“自分はこういう原動力があるから、今こういうことをしているんだ”という、常に(軸が)心の中にある役で、やりがいを感じていました。
――ではそんな日向さん・梅澤さんのお二人を、上田さんはどう見てらっしゃいましたか。
日向:うわあ、一番聞きたいことだ。緊張してきた!(笑)
梅澤:聞きたいけれど、ちょっと怖いです…。
上田:意外だったところは正直、あんまりなくて。見ていて“めっちゃ2人の関係がはまっているな”と思うところばっかりだったんですよ。本当に“思い描いたそのものだ”というのが1番近いかもしれなくて。戸村は特に…僕、一応作家であり、(出演者でもあるので)“自分もこの悔しさはめっちゃわかるな”と(共感できる)こととか。1人芝居っぽいところというかね。和も過去の復讐(ふくしゅう)に目覚める場面とか、そういうエモーショナルなところは見ていて、すごく気持ちにシンクロしました。
そしてこれ、“デスゲームドラマ”とか言いながら、めっちゃ会話劇なんですよ。それぞれに復讐の気持ちや思いはあるけど、それはさておいて“普段の会話”がある。復讐の気持ちを腹に抱えながらも、社会生活の中で割と楽しい瞬間もあり、みたいな。“ワイワイ感”とか、仕事の中の日常会話がめっちゃ多いけど、それがすごく軽妙で。いいチーム、いい会話やなと思っていました。
日向:僕も“会話の生っぽさ・リアルさで、いかにファンタジーな部分を実際にあるものと錯覚させるかだな”と思いながら台本を読ませてもらっていました。(台本の)会話の1つ1つがもうすっごいリアルで!(笑)テレビ業界で働かせてもらっている身としては、よく聞くなと(笑)。
“この予算がどうで…”とか、“この時間が、入りが…”とか。“木更津まで行っちゃうと、入りが早くなるから…”とか(笑)。
上田:木更津(で撮影となると開始時間が)早いですもんね。
日向:木更津早いですよね~(笑)。
そういった部分が、よりリアルさを出している、ファンタジーの部分をいい意味でかき消しているというか。そこはすごく意識しました。
上田:和さんで言うと、アルバイトしている場面とか。あんまり本編には関係なさそうな場面ですけど、それをちゃんと描いていることで“現実に生きている人なんや”ということがわかるし。デスゲームをやっている人たちなのに、愛せるし。そういう丁寧な、日々の積み重ねみたいな部分がちゃんとあるなと思います。