オダギリジョー主演&共同P、映画『夏の砂の上』に高石あかり、松たか子、満島ひかり集結

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映画『夏の砂の上』が7月4日より全国公開されることが決まり、主演・共同プロデューサーを務めるオダギリジョーと、共演キャストの高石あかり、松たか⼦、満島ひかり、森⼭直太朗、⾼橋⽂哉、光⽯研の出演情報が発表となった。
【写真】メガホンを取る玉田真也監督
本作は、読売⽂学賞 戯曲・シナリオ賞受賞の松⽥正隆による傑作戯曲を、気鋭の演出家・⽟⽥真也の監督・脚本で映画化。
物語は、息⼦を亡くした喪失感から⼈⽣の時間が⽌まり、妻に⾒限られた主⼈公と、妹が置いていった17歳のめいとの突然の共同⽣活から始まる。愛を失った男、愛を⾒限った⼥、愛を知らない少⼥…それぞれの痛みと向き合いながら、彼らが夏の砂のように乾き切った⼼に、⼩さな希望の芽を⾒つけていく姿を描く、切なさと温かさが交錯する物語となっている。
⾬が降らない夏の⻑崎が舞台となり、撮影は、2024年9⽉に全編オール⻑崎ロケで⾏われ、坂の多い⻑崎の美しい街並みの中で描かれる。
主人公の⼩浦治を演じるのはオダギリジョー。本作の共同プロデューサーも務め、撮影前から⽟⽥監督と会話を続けてきたオダギリは「脚本を読んだ瞬間『これは良い作品になる!』と感じた僕は、すぐにプロデューサーを買って出ることにしました。俳優としては勿論、様々な⾯で役に⽴てれば、という思いからでした。松さんや満島さんを始め、信頼できるキャスト、最⾼のスタッフが共鳴してくれ、真夏の⻑崎にこの上ない⼟俵が⽤意されました。あくまで⽟⽥監督の補佐的な⽴場を守りつつ、隠し味程度に⾃分の経験値を注ぎ込めたと思います。昨今の⽇本映画には珍しい『何か』を感じて頂ける作品になったと信じています」とコメント。
治のめいで、⽗親の愛を知らずに育った優⼦を演じるのは高石あかり。撮了後「⼈間としても俳優としても、宝もののような⼤切な時間だった」と語っていた高石は「⻑崎での撮影は、優⼦が過ごしたあの時間のように、⾃分にとってとてもかけがえの無いものとなりました」と撮影当時を振り返った。
そして、治の妻・⼩浦恵⼦を演じるのは松たか⼦。悲しみを共有し共に再スタートすることができない夫・治への「静かな怒り」を秘めた⼥性を演じ、本作で⻑崎弁にも初挑戦となった松は「全員が汗だくになりながら、この映画の世界に向かって歩いていたように思います」とコメントを寄せた。
さらに、⽗親のいない優⼦を兄の治に預け、男の元へはしる奔放な妹・阿佐⼦役を満島ひかり。高石演じる優⼦のバイト先の先輩で、優⼦へ好意を寄せる⽴⼭役を⾼橋⽂哉。治が働いていた造船所の同僚・陣野を森⼭直太朗。同じく治の造船所の同僚・持⽥を光⽯研が演じている。
原作となった戯曲は、平⽥オリザが1998年に舞台化して以降、幾度となく舞台で上演されており、2022年には主演・⽥中圭、演出・栗⼭⺠也で上演された。本作の監督・⽟⽥真也も⾃⾝の劇団「⽟⽥企画」で2022年に上演した思い⼊れの深い作品。
念願がかない、⽇本映画の第⼀線で活躍するキャストとスタッフを迎えて⻑崎での撮影を敢⾏できたことについて監督の⽟⽥は「素晴らしい俳優たちに集まっていただきました。演出するにあたり、皆さんとても協⼒的にアイデアを出してくださり、何⼀つストレスなく撮影をすることができただけでなく、何度⾒ても芝居が⾯⽩く、最前列で観るお客さんのように彼ら彼⼥らの芝居をただ楽しんでいる瞬間もたくさんありました。皆さんの芝居に、この映画を想定の何倍も上に引っ張ってもらえたと思います。とても贅沢な時間でした」とコメントを寄せ、原作の松⽥は「私は、戯曲が消え去り映画に⽣まれ変わることを望んでいた。この映画を観て、何よりも映画らしい経験を得たことがとても嬉しかった」と完成した作品を鑑賞し、たたえた。
映画『夏の砂の上』は、7⽉4⽇より全国公開。
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