『金子差入店』“男に翻弄される女”真木よう子・名取裕子・根岸季衣・村川絵梨の新場面写真解禁

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丸山隆平が主演する映画『金子差入店』より、“男に翻弄される女”を演じた、真木よう子・名取裕子・根岸季衣・村川絵梨をそれぞれ捉えた新場面写真4点が解禁された。
【写真】名取裕子・根岸季衣・村川絵梨も 熱演の場面写真
本作は、刑務所や拘置所に収容された人への差し入れを代行する「差入屋」を舞台に、さまざまな事情を抱える人間ドラマ、そして店を営む家族の絆を描いたヒューマンサスペンス。第29回釜山国際映画祭のコンペティション部門「NEW CURRENTS(ニューカレンツ)」部門に出品された。
差入店の店主を務める主人公の金子には、『泥棒役者』以来8年ぶりの主役を演じる丸山隆平。共演は真木よう子、三浦綺羅、川口真奈、北村匠海、村川絵梨、甲本雅裕、根岸季衣、岸谷五朗、名取裕子、寺尾聰。オリジナル脚本も手掛けた期待の新鋭・古川豪が監督を務める。
この度解禁されたのは、それぞれ異なる生き様やアイデンティティなどを持つ母親役を演じた、真木よう子、名取裕子、根岸季衣、村川絵梨を捉えた新場面写真4点。
真木演じる金子美和子は、差入屋を営む金子の妻であり一児の母。監督曰く、「美和子は、場面によって、気弱になったり強気になったり、気持ちの振り幅が大きな性格」。感情の起伏の激しさに共感ができなかった真木は、「明日のあなたと今のあなたは違う、それが人間というものですよね」という監督からの助言で腑に落ちたという。場面写真では、生まれたばかりでまだ小さい息子の和真を愛情いっぱいに抱きかかえる美和子の姿が写し出されている。差入屋を営む金子の妻として、時には強く叱咤激励しながらも、毎日美味しいご飯を作り、優しく家族を包み込む母親役を熱演した。
名取演じる金子容子は、差入屋を営む金子の母。夫はおらず、女手ひとつで育て上げた容子だが、男癖が悪く、若い男性に貢ぐために息子家族に金を無心する始末。金子はそんな母を煙たがるが、妻の美和子は「生きている間にしか会えないよ」と、繋ぎ止める。場面写真はそんな容子が、息子家族から無心した金で貢いでいる若い男性と仲良く歩くカット。男性の腕を抱き笑顔で見つめる容子の表情からは恋心がうかがえる。息子の金子からすればどうしようもないような母親を演じた名取は、今回の役柄を「50年以上の役者人生の中で初挑戦」と公言。本作のキャスティングのテーマを「パブリックイメージにない役をやってもらうこと」にした監督の思惑通り、今までに見たことのない名取の姿を見ることができる。
根岸演じる小島こず江は、本作の核ともなる少女殺害事件の犯人・小島高史の母で、容子と同じシングルマザー。『変な家』(2024)や『サユリ』(2024)などホラー映画での怪演に定評のある根岸が、今回の母親役でもインパクトのある演技を見せる。場面写真は、こず江が母親としての想いや苦悩を金子に吐露するシーンで、これまでに解禁された場面写真とは打って変わって、フルメイクで綺麗な装いをした姿を披露している。根岸の怪演、そして立派に育て上げたはずの息子が殺人犯となってしまったこず江の本心が垣間見える瞬間を、劇場で確かめたい。
村川演じる徳山詩織は、小島に殺害された少女・花梨の母。夫と娘の3人家族の比較的裕福な家庭で、娘にはいくつかの習い事に通わせていた教育ママだ。事件当日もいつも通り、学校帰りの習い事に直行したはずの娘が帰ってこず、美和子や近隣の住民、警察へと助けを求める。そして翌日、無惨な姿となった娘と再会することとなってしまう。場面写真は、娘の遺体を前に泣き叫ぶ、心が引き裂かれるようなシーン。監督が「ずっと一緒にお仕事をしたいと思っていた俳優さん」だったという村川がその期待を受け、かなり辛い役どころを熱演する姿にも注目だ。
映画『金子差入店』は、5月16日より全国公開。