実写『リロ&スティッチ』が大人にこそ刺さるワケ ナニ役シドニー・アグドンが語る

6月6日に全国公開される実写映画『リロ&スティッチ』は、先日、歴史的な大ヒットを記録し全米No.1スタートを切り、ファミリー層だけでなく、アニメーション版を見て育った大人世代の動員数を伸ばしている。中でもアニメーション版以上に丁寧に描かれているリロの姉ナニが見せる葛藤や成長が大人世代の共感を呼んでいるが、ナニを演じたシドニー・アグドンは、本作が大人の涙を誘う理由について「誰もが一度は経験する葛藤が描かれている」と語った。
【写真】暴れん坊のスティッチが少しずつ変わっていく 実写『リロ&スティッチ』場面写真
5月23日からアメリカをはじめ世界各国で公開を迎え、歴史的なメガヒットを記録している本作。メモリアル・デー史上最高のオープニング興行収入を叩き出したアメリカでは、25~35歳が観客全体の33%を占めるなど、ファミリー層だけでなくアニメーション版を観て育った大人世代の心をつかんだことが記録的な成績を樹立した大ヒットスタートの追い風になっている。
そんな本作の中でも特に大人の心を震わせているのが、リロの姉ナニの存在だ。事故で両親を失い幼い妹の親代わりとしての責任を背負うことになった18歳のナニは、大学で海洋生物学を学ぶことを密かに望みながら、夢を諦めて幼い妹との暮らしを優先しようとしている。しかしリロとスティッチが繰り返し起こすトラブルに巻き込まれてばかりのナニは、やる気も想いも空回りするばかり…。そんなナニが姉としての責任感と自分自身の夢との間で葛藤する姿や、時に不満を爆発させながらもまっすぐに愛する妹を守ろうとする姿に共感し、涙する人が続出している。
そんなナニを好演したハワイ出身の女優シドニー・アグドンは、「ナニはまさに、ハワイに根付く特有の“愛情”を体現しているキャラクターです。とてもしっかりしていてタフな性格だけど、愛する家族を大切にするあまり自分の夢や目標を忘れてしまうことがある。ナニは決して完璧ではないのですが、その不完全さが美しく、共感してしまうんです」と語り、「ナニは18歳の若者としての人生をスタートさせたばっかりで、親を亡くした悲しみと向き合いながら幼い妹を育て、何もなかったかのように気丈にふるまおうとしています。守りたいものと手に入れたいものの間で揺れ動く葛藤は誰もが一度は経験するので、きっと私がそうであったように、きっと皆さんもナニに共感してしまうと思います」と、この物語が大人にこそ刺さる理由を明かした。
誰もが一度はぶつかる人生選択の葛藤や完璧にこなせない自分への不甲斐なさなど、丁寧に描き出されるナニの感情が、大人の観客の心を震わせ涙を誘っているのだ。そんな本作が描くのは、リロとナニ、そして暴れん坊のエイリアン、スティッチによる完璧とはほど遠い“家族”の物語。社会福祉局の職員からナニの生活能力や保護者としての能力を疑われて離れ離れになってしまいそうなリロとナニの前に、家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアンのスティッチが現れ、すれ違いがちだった姉妹は少しずつ変わっていく。リロとナニ、そしてスティッチが“オハナ<家族>”になっていく感動のストーリーはきっと、観る者に大切な“オハナ”の存在を気付かせてくれるはず。
映画『リロ&スティッチ』は、6月6日より全国公開。
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