なぜか入国できないカップル――いったい彼らが何をしたのか!? 映画『入国審査』予告解禁

スペイン映画として初めてインディペンデント・スピリット賞3部門にノミネート、さらに世界各国の映画祭で新人監督賞や観客賞を獲得した深層心理サスペンス映画『入国審査』(8月1日公開)より、予告編と場面写真11点が解禁された。
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舞台はNYの空港。入国審査を待つ幸せなカップル、ディエゴとエレナ。移住のビザも取得し、新天地で暮らす準備は万全だったはずが、説明もなく別室に連行され、密室での不可解な尋問が始まる。なぜ彼らは止められたのか? 審査官は何かを知っているのか? 予想外の質問が次々と浴びせられる中、やがてある疑念が2人の間に沸き起こり―。
監督・脚本はアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケス。故郷のベネズエラからスペインに移住した時の実体験からインスピレーションを受け、実力派俳優を迎えて制作。
気弱に見えて得体の知れない影を感じさせるディエゴを演じるのは、Netflixシリーズ『ナルコス』、映画『プリズン211』のアルベルト・アンマン。異国の地でパートナーの別の顔を知るという悪夢へと突き落とされるエレナには、『悲しみよ、こんにちは』、Netflix映画『その住人たちは』のブルーナ・クッシ。威圧的で底知れない恐ろしさを放つ二人の審査官には、Netflixシリーズ『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のローラ・ゴメスと、映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』のベン・テンプル。
わずか17日間で撮影された低予算作品ながら、SXSW国際映画祭2023に正式出品、第39回インディペンデント・スピリット賞では新人作品賞・新人脚本賞・編集賞ノミネート、さらに北欧最大の映画祭第26回タリン・ブラックナイト映画祭で新人作品賞を受賞するなど、世界中の映画祭を席巻。さらに劇場公開後も、スペインの大手配信サービスFilminで爆発的な人気を獲得、その年のスペイン映画で最も視聴された作品となった。
予告編は、移住のためにNYに降り立った幸せなカップル、ディエゴとエレナが、入国審査でパスポートを見せると、なぜか「ご同行を」と別室に連れていかれてしまうところから始まる。そこに入ってきたのは、厳しい表情の審査官。「名前は?」「機内か空港で人から何か預かりましたか?」など矢継ぎ早に質問を受け、思わずパミアスが英語でなくスペイン語で「こんなの嫌がらせだわ」と愚痴る。すると、審査官から「スペイン語もわかるわよ」「正直に答えなさい」と言われ、威圧的な雰囲気が2人を押しつぶす。
そんな中、「グリーンカードに応募したのは初めて?」という質問にパミアスは「はい」と答えるが、ディエゴは「いいえ」と答え、パミアスの表情が曇り、2人の間にさえ微妙な空気が流れ始める。別々の尋問であぶり出される、それぞれの言い分。「パートナーを愛している?」「嘘はついてない」。取り乱すパミアスと、狼狽するディエゴ。「アメリカに来た理由は?」という問いに、果たして2人はどう答えるのか。徐々に緊張感が高まっていく予測不能なやり取りで観る者を一気に引き込む、サスペンスフルな予告編となっている。
場面写真は11点。ディエゴとエレナが、幸せそうに身を寄せ合う姿や、その後入国審査を受ける中でパートナーへの疑念が沸き起こる姿のほか、するどい眼光を放つ審査官などを捉えている。
また今回、監督のアレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケスが、7月初めに公式初来日することが決定。試写会でのティーチインも予定している。
さらに、6月6日12時よりムビチケ前売券(オンライン)も発売。価格は1600円(6月13日23時59分までタイムセールで1400円)。
映画『入国審査』は、8月1日全国公開。