『侵蝕』少女時代・ユリ、役のため5kg増量 雑な前髪、残酷なセリフ『侵蝕』イメージがらりの本編映像

少女時代のユリ(クォン・ユリ)らが出演する韓国映画『侵蝕』より、本編映像が解禁された。5キロ増量してスリラーに挑んだユリが、雑に切りそろえられた前髪に残酷なセリフ、荒れた肌と、新しい姿を見せている。
【動画】イメージと異なる荒々しい言葉を発するユリ 『侵蝕』本編映像解禁
本作は、“侵す者”と“侵される者”─その絡み合う関係の深層を暴き出していく精神(メンタル)崩壊スリラー。韓国では実写映画として初登場1位の快挙を成し遂げた。出演はクォン・ユリ(少女時代)、クァク・ソニョン、イ・ソル、キ・ソユ。これまでの親しみあるイメージを捨て去り、自らの選択で揺れるキャラクターを、鋭く、そして繊細に演じきる。
ヨンウンは水泳インストラクターとして静かな生活を送っていたが、その日常は7歳の娘ソヒョンの奇妙な行動によって次第に崩れ始める。彼女の小さな手が巻き起こす恐怖は日に日に増してゆき、母娘の関係は闇に包まれていく。そして、20年後─。特殊清掃の仕事に携わるミンと、新たな同僚となったヘヨン。それぞれ生い立ちに暗い過去を抱える2人は共に暮らし始める。しかし、周囲で次々と起こる不可解な出来事をきっかけに、2人の生活に不気味な影が忍び寄る。過去と現在、二つの物語が交錯したとき、逃れられない狂気が姿を現す-。
少女時代のユリが本作で演じるミンは、普段のユリとは共通点が一つもなさそうなキャラクター。さらに役のために5キロも増量したという。幼少期の記憶をなくし、心を閉ざすことで自分を保ち、人を信用することができず他人と距離を置いて過ごしている。そんな生活に突然現れたヘヨンにも当たり前にきつい態度をとるが、次第に立場は逆転していき…。
役作りについてユリは「ミンが抱える過去の事情について、ひたすら語り合いながら人物像を具体化していく作業を、1ヵ月以上続けました。また少女時代のユリのイメージとは違い、荒々しく秘密めいた人物なので、私が持っていたイメージとはまた別の側面を築き上げようと努力しました」とし、初めて完成した映画を見たときについて「映画を観ている間、息が荒くなるほど緊張しながら、ぐっと引き込まれて観ていたのを覚えています」と語った。
日本の観客に向けては「韓国映画ならではのゾクッとする怖さをぜひ感じてください。そして、私の新しい一面にもたくさん応援をいただけると嬉しいです」と伝えた。
本編映像では、ユリ演じるミンが病院のような場所で母親と対峙(たいじ)するシーンが切り取られている。妊娠したことを母親に相談するが、彼女は何かをつぶやきながらうつむいたまま返事をしない。そんな様子を気にもとめずに、自身が不幸なのは母親のせいだと続けるミン。すると母親は「あの時一緒に死ねばよかった」と信じられない一言を言い放ち、突然笑いだす。ミンはそんな母親に手をかけるが―。
映画『侵蝕』は、9月5日より全国公開。