エマ・ワトソン、俳優業を休んでいたことについてコメント

映画『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役や、実写版『美女と野獣』のベル役で知られるエマ・ワトソン。2019年以降、俳優として目立った作品に出演していないことについて、気持ちを明かした。
【写真】エマ・ワトソン、12年ぶりにカンヌ映画祭を訪れる姿がキャッチ
Hollywood Authenticのインタビューで、エマは「私はある意味、(演技における)宝くじを当てたようなもの。私に起きたことは本当に珍しい。だけど、実際に演技をする仕事そのものよりも、作品、芸術のプロモーションや販売の方が、大きな部分を占める。正直に言うと、ものを売るのは恋しくない。魂が削られる思いだったから。だけど、私のスキルを活かすことや、芸術とのものについては、ものすごく恋しいです」とコメント。
「私が好きだったのは、ほんの一部分だったと気が付いたんです。撮影現場に行くと、リハーサルの時間は長く取れないけれど、話し合ったり、どう演じようかと考え、準備をする。そして、ついにカメラが回ると、世の中の全てのことを完全に忘れ去ることが出来る。まるで強烈な瞑想のようなものです。逃れることが出来ないから、逆に解放感があるんです。あの感覚が、本当に恋しい」と続けた。
エマは今年、関係する作品がなかったにも関わらず、カンヌ国際映画祭に来場し、注目を集めていたが、これについても言及。「『目的は?』と聞かれたけれど、『映画を観に来たんです』って感じでした。映画に完全に、狂おしいほど夢中になっている人達と、また同じ空間にいたかっただけ。あの雰囲気に溶け込み、あのコミュニティの一員になりたかった。今は映画に関わっていないけれど、それでもコミュニティの一員として繋がっていたい。実際に行って、時間を過ごす。何かをプロモーションしたり売りこむのではなく、人と会話し、他の人の作品を観ることが、目的でした」と明かした。
なおエマが映画に出演したのは、2019年に公開されたグレタ・ガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』が最後。2022年にプラダ ビューティのフレグランス「パラドックス」の広告キャンペーンで、監督、ナレーター、脚本、出演の4役を務めたが、以来大きなプロジェクトには関わっていない。