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岸井ゆきの×宮沢氷魚『佐藤さんと佐藤さん』東京国際映画祭に公式出品! 天野千尋監督が“本作の着想”明かす

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映画『佐藤さんと佐藤さん』本ビジュアル
映画『佐藤さんと佐藤さん』本ビジュアル(C)2025「佐藤さんと佐藤さん」製作委員会

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 岸井ゆきのと宮沢氷魚がダブル主演する映画『佐藤さんと佐藤さん』が、第38回東京国際映画祭ウィメンズ・エンパワーメント部門に公式出品されることが決定。併せて、天野千尋監督が本作を着想したきっかけを明かすコメントが到着した。

【写真】映画『佐藤さんと佐藤さん』メイキングカットも到着!

 本作は、第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門でも上映された2020年公開の映画『ミセス・ノイズィ』で人間の機微を鮮やかに描き、NYジャパンカッツ観客賞、日本映画批評家大賞脚本賞を受賞するなど国内外から高く評価された天野千尋監督による完全オリジナル作品。苗字が“佐藤”同士のサチとタモツが、交際、結婚、出産を経て歩んだ15年間を丁寧に描き出す。

 芯が強く明るい佐藤サチ役を務めるのは、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど高い演技力で多くの支持を集める岸井ゆきの。そして真面目でインドアな佐藤タモツ役を、国内外の数々の賞に輝き、ドラマ・映画・舞台など幅広く活躍する宮沢氷魚が演じる。

 この度本作が、10月27日より開催される第38回東京国際映画祭のウィメンズ・エンパワーメント部門に公式出品され、11月28日の全国公開に先駆け、ジャパンプレミア上映を行うことが決定した。同部門は、去年新設された、東京都と連携し女性監督の作品、あるいは女性の活躍をテーマとする作品に焦点をあてた部門となっている。

 苗字は変わらなくても、夫婦という関係は揺れ、ぶつかり合い、変化していく――そんな“リアルな夫婦”の姿が共感を呼ぶ本作。日常のささやかな感情の揺れを鮮明にすくい上げ、“夫婦”という最も身近でありながら奥深い関係を描くことで、観客に自分自身の物語を重ねさせる。

 天野千尋監督は、本作の企画の発端について「10ほど年前、自分自身が結婚、出産、ワンオペ育児に直面したときに、それまでは見えていなかった社会の『壁』や『穴』の存在に気づき、その狭間で苦しんだ経験が出発点になっています。また、苗字呼びが一般的な日本では、苗字が個人のアイデンティティになっているにもかかわらず、結婚は家制度や戸籍と紐づいているものだから、そこに矛盾が生じてしまう。選択的夫婦別姓の議論もあり、結婚をテーマにするときに苗字の問題は外せないと考えていました」と明かす。

 前作『ミセス・ノイズィ』に続き、東京国際映画祭に出品されることについては「2025年の東京国際映画祭で上映できること、とても嬉しく思います」と喜び、「2025年の東京には『他者』が溢れていて、それを排除しようとする声も多く聞こえます。でも私たちに必要なのは、排除して片付けることではなく、『他者』との折り合いの付け方をずっと考え続けることじゃないかと思います」と語った。

 映画『佐藤さんと佐藤さん』は、11月28日公開。

天野千尋監督のコメント全文は以下の通り。

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■天野千尋(監督・脚本)コメント全文

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