ジェレミー・レナー、全編AI制作アニメーション映画でナレーター

「アベンジャーズ」シリーズのホークアイ役で知られるジェレミー・レナーが、AIのみで制作された初の長編映画とされるアニメーション映画『Stardust Future:Stars and Scars(原題)』でナレーターを務めることが分かった。
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Varietyによると、本作はドキュメンタリー映画『Chronicles of Disney(原題)』でジェレミーとタッグを組んだイー・ジョウがメガホンを取り、ジョウ監督の制作会社Into the Sun Entertainmentが手掛けた作品。ゴッドフリー・レジオ監督の「カッツィ」シリーズと作曲家フィリップ・グラスからインスピレーションを受け、気候危機や紛争、死、人間の意識を、哲学的な視点から考察し、進歩する技術が自然のバランスと共存できるかどうかを問うといい、ジェレミーは「時の預言者」としてナレーションし、宇宙の起源から2080年までの物語を観客に伝えるそうだ。
ほかに、ファッションデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグが、3Dデジタルレンダリングで映画に登場。また、ジョウ監督作曲の新曲と、『荒野の用心棒』『続・夕陽のガンマン』『ニュー・シネマ・パラダイス』などの映画音楽を手掛けたことで知られる故エンニオ・モリコーネの楽曲をアレンジして、使用するという。
ジョウ監督は本作について、2Dと3Dのアニメーション技術を融合させたとコメント。独自の物語アプローチとして商標登録しているそうだ。Into the Sun Entertainmentは、本作でアカデミー賞長編アニメーション部門など複数部門での受賞を狙うべく、キャンペーンを展開する。
『Stardust Future:Stars and Scars』は2025年11月に米国で劇場公開予定。収益の一部は、里親家庭の若者を支援するジェレミーの慈善団体「Rennervation Foundation」と、今年1月に発生したカリフォルニアの山火事の影響を受けたエンターテイメント業界従事者を支援する映画テレビ基金の2つの慈善団体に寄付される。