KISS初代ギタリストのエース・フレーリーさん死去、74歳 先月の転倒事故から帰らぬ人に

伝説のロックバンドKISSの初代ギタリストで、ロックの殿堂入りを果たしたエース・フレーリーさんが、先月の転倒事故によるケガのため亡くなった。74歳だった。
【写真】生前のエース・フレーリーさん
Varietyなど米メディアによると、現地時間10月16日に遺族が声明で訃報を伝えた。
「我々は完全に打ちのめされ、胸が張り裂ける思いです。我々は幸運にも、彼がこの世を去った最後の瞬間に、愛情と思いやり、穏やかな言葉や思い、祈りで彼を包み込むことが出来ました。彼の最高の思い出と笑い声を慈しみ、彼が他者に与えた強さと優しさを祝福します。彼の死は計り知れないほど大きく、受け入れることが困難です。彼の功績を反映し、エースの思い出は永遠に生き続けることでしょう!」。
長年のバンド仲間であるKISSのポール・スタンレーとジーン・シモンズが、同日、追悼声明を発表。「エース・フレーリーの訃報に深く心を痛めています。彼はバンドとその歴史において最も重要な基礎たる時期に欠かせない、かけがえのないロック戦士でした。彼は今もこれからも、KISSのレガシーの一部であり続けるでしょう」と述べた。
1951年にニューヨーク・ブロンクスで生まれたエースさんは、10代でバンド演奏をはじめ、1972年にポールとジーン、ピーター・クリスと共にKISSを結成。派手なメイクとパフォーマンスで、ミュージシャンやファンに計り知れない衝撃と影響を与えた。
1982年に音楽性の違いのため脱退したが、1996年にオリジナルメンバーで再結成ツアーを行った際に復帰し、2002年まで活動。以降はソロで活動し、2009年から2024年にかけて5枚のアルバムをリリースしている。最近もツアーを行っていたが、健康問題を理由に残りの日程をキャンセルしていた。
正式な死因については明らかにされていないが、PageSixによると、彼は数週間前にスタジオで転倒して脳出血を起こし、入院して生命維持装置による治療を受けていたそうだ。