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プレデターが話すオリジナル言語を新たに構築! 新作に登場“ヤウージャ語”開発秘話 

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映画『プレデター:バッドランド』場面写真
映画『プレデター:バッドランド』場面写真(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.

 映画『プレデター:バッドランド』で、ダン・トラクテンバーグ監督が言語学者と共に、主人公のプレデター・デクが話す架空の言語“ヤウージャ語”を構築していたことが明かされた。

【写真】「実際のプレデターの顔」から発声できる言語を構築 コロアマタンギ演じるデク

 世界中でカルト的人気を誇る伝説的なシリーズ「プレデター」は、1987年の第1作から、高度な科学技術を駆使した宇宙最凶の戦士プレデターと人類の死闘を描いてきた。最新章となる今作では、シリーズ初となる、プレデターを主人公として描く新章が始動する。

 生存不可能とうたわれる最悪の地<バッドランド>。この地に追放されたのは、若きプレデター〈デク〉だ。シリーズ初、プレデターが主人公の完全なる新章。誇り高き戦闘一族から追放され、宇宙一危険な「最悪の地(バッドランド)」にたどり着いた若き戦士デク。次々と敵に襲われる彼の前に現れたのは、半身の女性アンドロイド・ティア。「狩り」に協力すると陽気に申し出る彼女には、ある目的があって―。「究極の敵」を狩って真の「プレデター」になれるのか、それとも「獲物」になってしまうのか。規格外のコンビが挑む、究極のサバイバルSFアクションが始まる。

 監督のダン・トラクテンバーグは、さまざまな方法でシリーズを進化させ、最大限の映画の興奮を呼び起こすために仕掛けたさまざまな挑戦の一つとして、『スタートレック』のクリンゴン語、『アバター』のナヴィ語、『ミニオン』のミニオン語(ミニオニーズ)、『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語のように、『プレデター』でもオリジナルとなる架空の言語“ヤウージャ語”を構築していた。

 “ヤウージャ”とは、本作の主人公のプレデター「デク」が所属する、プレデターの種族のひとつ。一族から追放され、生きて帰れない地として知られる「最悪の地(バッドランド)」に送りこまれたデクは、そこで出会った上半身のみの女性アンドロイド「ティア」とタッグを組んで、自分の価値を証明しようとする。デクとティアのバディムービーとしての側面もあり、二人の掛け合いも見どころとなっているが、そこでデクが話す言葉がヤウージャ語だ。

 監督は、これまでのシリーズでわずかにしか描かれてこなかったヤウージャ・プライムが本格的に舞台になったことによって、言語についても本気で向き合い言語を構築することを決定。『アバター』のナヴィ語を作ったポール・フロマー博士から紹介された言語学者ブリトン・ワトキンスと共に、「『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語や『ゲーム・オブ・スローンズ』のドスラク語と同じように、しっかりと構造とルールを持った言語を作ろうと考えた」という。

 言語学者のワトキンスは、まずはプレデター関連の過去作品をすべて調査。これまでファンが「プレデター語」と呼んでいたものは、意味も文法も一切なく、ネットのファンたちが一生懸命意味づけしようとしていただけで意図して作られたものではなかった」と解明。

 ワトキンスは、これまで映画や小説向けに創作された言語を採用しなかった理由として、「実際のプレデターの顔」から判断したと語る。「書籍用に作られた言語には、根本的に唇が必要な音が含まれている。それに“th”音など、人間の歯茎と舌でしか発音できない要素もある。だから意図的に、ヤウージャの生理構造で発音可能な音体系を構築したのです」。つまり「ヤウージャ語」には構造的にプレデターでは発声できない音は無い。発声器官や喉・口奥で発生する音を中心に設計しつつ、人間俳優が容易に発音できる点も重視して、話し言葉が作り上げられた。

 また書き言葉も重視し、「画面上の視覚的な連続性を保つために、クリーチャーデザイナーのアレック・ギリスが考案したオリジナルの記号から着想を得て構築した」と語り、プレデターの世界にオリジナルの言語世界を完成させた。

 構築された「ヤウージャ語」を実際に操るのは、デク役のディミトリウス・シュスター=コロアマタンギ。ワトキンスは、Zoomで、コロアマタンギに数回のトレーニングを実施。コロアマタンギにとって非常に厳しい挑戦となったが、「喉の違う筋肉を使うことが大変だったけど、とても楽しい経験だった。口の形やクリック音を完璧にマスターする為に何度も練習した。ヤウージャ語を話す際には全身の姿勢を変えなければ言葉が出せないため、デクに完全に変身する助けにもなったので、ある意味で自分自身からは完全に解放されてキャラクターを体現できた。この経験は本当に楽しかった」と、この経験が充実したものであったことを語っている。

 なお、映画では、デクが話すヤウージャ語は、観客に向けては字幕として表記されるが、デクのパートナーとなるティアは、高性能のアンドロイドであるため、言語を理解するスイッチを内蔵しており、その切り替えでデクが話す内容を理解する。孤高の若きプレデター「デク」と謎めいた女性アンドロイド「ティア」との掛け合いも、これまでにはなかった、本作ならではの大きな見どころのひとつだ。

 映画『プレデター:バッドランド』は、11月7日より日米同時公開。

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