スピルバーグ監督がベン・アフレックとの仕事を拒んだ理由 “息子を泣かせた事件”の真相
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数々の名作映画を手掛けてきたスティーヴン・スピルバーグ監督と、ハリウッドを代表する俳優ベン・アフレック。映画界で名の通る2人だが、若き日のベンが起こした出来事をきっかけに、スピルバーグが仕事を断るほど険悪な関係だったことがわかった。
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Peopleによると、このエピソードを明かしたのは、ベン主演の映画『男と女の大人可愛い恋愛法則』(2006)で監督を務めたマイク・バインダー。ポッドキャスト『One Bad Movie(原題)』で彼が明かしたところによると、当初『男と女の大人可愛い恋愛法則』で、スピルバーグ監督とタッグを組む予定だったそう。しかし、ベンを主役に起用したと伝えると、「ダメだ。(ベンとは)できない。彼と組んだ映画は結局ダメになったし、ジェニファー・ロペスとの交際で騒がせている。それに、他にも彼とは問題がある」と難色を示されたという。
この問題というのが、ベンがグウィネス・パルトロウと交際していた時期に起こしたトラブル。グウィネスの名付け親でもあるスピルバーグ家のバカンスに同行したベンは、服を着たままプールサイドにいたところ、当時幼かったスピルバーグの息子にプールに突き落とされたそう。これに怒ったベンが、今度は息子を抱き上げてプールに投げ込み、泣かせてしまったそうだ。
スピルバーグからこのエピソードを聞かされたバインダー監督が、「(それが今回の企画と)どう関係があるのか」と尋ねると、「彼とは仕事がしたくない。それに、彼の最近の2作品は失敗だ。他を探せ。彼以外なら誰でもいい」と突っぱねられたという。
息子を泣かせたことに加え、名付け子であるグウィネスと別れ、ジェニファー・ロペスとの派手な交際で世間を騒がせていたベンのことを、スピルバーグは快く思っていなかったようだ。
一方、ベン自身にも心当たりがあったようで、スピルバーグに拒否されたことを伝えると、「プールの出来事を聞かされたか?」と確認したという。それでもバインダー監督はベンを起用。その結果、スピルバーグの映画製作会社ドリームワークスは作品から降板。別の製作会社と組んで公開された『男と女の大人可愛い恋愛法則』は、批評家から酷評されることとなった。
ちなみに、ベンとジェニファーは映画公開前の2004年に一度破局。その後、2022年に約20年越しの復活愛を実らせて結婚したものの、2024年夏に再び破局した。
ベンとスピルバーグの関係にも変化がみられ、第85回アカデミー賞で、ベン主演・監督の『アルゴ』が、スピルバーグ監督の『リンカーン』を抑えて作品賞に輝いた際、2人はハグを交わしている。その姿から、すでにわだかまりは解消しているものとみられる。
一連の出来事は人間味あふれるエピソードとも言えるが、結果的に2人の個人的な事情に振り回される形となったのがバインダー監督だった。彼はこの騒動を振り返り、「これが、僕が一流の2人と接した経験だ。2人とも素晴らしい人だけど、同時にクソみたいでもある。他の人と変わらない」と語り、「スティーヴン・スピルバーグは天才で素晴らしい人だけど、嫌なヤツにもなりうる。ベン・アフレックも素晴らしい人だが、もっと酷い嫌なヤツになることもある」と辛辣に締めくくっていた。

