クランクイン!

堺雅人の熱演からチョッキー、山本再登場まで! 『VIVANT』舞台裏密着1年で見えた、チームに根付く“優しさ”

ドラマ

■数秒のためにも妥協しない 画面の裏にある“泥臭さ”

 『VIVANT』といえば、世界を股にかける圧倒的なスケールも大きな魅力だ。V_Logを見ていると、そのスケールが決して完成映像だけのものではないことが分かる。

 劇中には50以上ものセットが登場し、乃木が務める丸菱商事のオフィスには300人を超えるエキストラが集結。本編第11話の別班員が入院していた病院の爆破シーンにも100人を超えるエキストラが参加した。タイのロケでは、普段は夜ににぎわう通りを昼の市場として見せるため、3日間かけて約100メートルに及ぶ架空のマーケットを作り上げた。

 また、第15話では、アゼルバイジャンの砂漠地帯で、人を乗せた経験のないラクダに堺が乗る撮影や、約4000人のエキストラが参加した、乃木の父親で解体した国際テロ組織「テント」のリーダーでもあったノゴーン・ベキ(役所広司)と最高幹部の葬儀の舞台裏も紹介されている。

 一方で、壮大な映像を支えているのは、驚くほど地道な作業でもある。第16話では、“中国の別班”こと民間情報組織「シンシー」の拠点フロアの撮影に密着。画面では広大な空間に見えるが、スタッフは一つの場所をさらに広く見せるため、ブースを何度も移動させながら撮影を重ねていた。本編では10~15秒ほどの場面でも、その数秒のために手間を惜しまず試行錯誤を続けていたという。山本氏は、そこに『VIVANT』チームならではの泥臭さを見る。

 「考察できるストーリーや俳優さんの素晴らしいお芝居ももちろん魅力的ですけど、根本にあるのは『どうしても見ちゃう』『目が離せない』という画面からあふれ出る熱量だと思うんです。スタッフやキャストの意地と工夫が、この作品を面白くしているんじゃないでしょうか」。

 V_Logが捉えるのは、計画されたものばかりではない。警視庁公安部外事第4課の野崎守(阿部寛)の北京駐在時代を描いた第16話。エージェントのチョウ・ケイシ(漢字表記:張競士/高橋光臣)が接触していた毛じいさん(Amnaj Karnsumnut)とのシーンの舞台裏も紹介している。撮影用に用意された毛じいさんの屋台を本物の店と勘違いし、観光客が次々とやって来るという思わぬ出来事も起きた。長期間撮影現場を見守り続け、面白いと感じた瞬間にカメラを向けるからこそ、そんな偶然まで記録されていく。

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■猫も街並みも記録する 視聴者も一緒に“冒険”へ

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