K・ベーコン主演『ザ・フォロイング』 “殺されるか洗脳されるか”全米話題の秘密とは

企画・製作総指揮などを務めるケヴィン・ウィリアムソンが、映画『スクリーム』のリサーチ中に“殺人犯が刑務所でインターネットを使えたら…”という設定を思いつき、2013年7月に全米で第1シーズンがスタートした海外ドラマ『ザ・フォロイング』。第1話は2034万人が視聴する(ネット配信含む)ヒットを記録し、現在アメリカでは第2シーズンが放送中。と、益々の人気を誇っている。そんな全米話題沸騰の『ザ・フォロイング』の見どころを掘り下げていこう。
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物語は1人の囚人が脱獄するところから幕を開ける。その男の名前はジョー・キャロル。14人の女子大生を残忍な手口で殺害した罪で死刑宣告を受け、刑の執行を間近に控えた元大学教授だ。そして、この凶悪殺人鬼キャロルの脱獄で表舞台へと戻ってきた人物が1人。キャロルの逮捕時、心臓に深刻な傷を負い、ペースメーカーの装着を余儀なくされた元FBI捜査官ライアン・ハーディである。FBI長官から直々の依頼を受けたことで現場へと戻ったライアンは、これまで培ってきた知識と知恵を武器にキャロルを追いつめていくが、キャロルには、犯罪に手を染めるフォロワーと呼ばれる信奉者が全米各地に潜んでいた…。
本作の見どころといえば、今作がテレビシリーズ初主演となる、ライアン・ハーディ役のケヴィン・ベーコンの演技だ。ケヴィンは、主人公をくってしまうほど抜群の存在感を放ち、囚人を演じた映画『告発』、凶悪な天才科学者にふんした映画『インビジブル』など、どのようなキャラクターも完璧に演じる性格派俳優として知られるケヴィンは、その本領を今作でもいかんなく発揮。仕事はできるが人間性はダメというライアンを熱演し、殺人鬼キャロルを追う姿には鬼気迫るものが! また、この必死さがあるからこそ、キャロル役のジェームズ・ピュアフォイの上から目線的な演技が際立ち、紳士的なキャロルから時折感じる虚無感やぞっとする雰囲気が冴え渡っている。
そして、忘れてはならないのが、キャロルの信奉者であるフォロワーの存在。彼らは、どれほどの人数がいて、どこに潜伏しているかまったくわからないため、ふたを開けてみれば、この人も、あの人も、あいつまでも!! と、驚かされること必至。それゆえ、裏切りが続出し、物語は二転三転。スピーディに展開していくのである。そう、油断したら最後、簡単に足元をすくわれ、最後の最後まで安堵感はゼロ。“殺されるか、洗脳されるか”、この抜群の緊張感こそ、『ザ・フォロイング』独特であり、気の抜けない面白さが癖になってしまうのだ。
ケヴィン・ベーコン主演のノンストップ・サイコサスペンス海外ドラマ『ザ・フォロイング』は、2月5日ブルーレイ コンプリート・ボックス(税抜1万1238円)、DVD コンプリート・ボックス(税込9333円)発売。同日、DVDレンタル開始。