オバマ大統領激似のサタン登場シーンをカット? キリストの生涯を描いた映画が話題に

アメリカでは2月28日に公開予定のイエス・キリストの生涯を描いた映画『Son of God(原題)』から、アメリカのバラク・オバマ大統領に酷似していると評判になったサタンが登場するシーンがカットされたそうだ。複数のメディアが伝えている。
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本作は米History Channelで放送された、旧・新約聖書をドラマ化したミニシリーズ『The Bible(原題)』が大評判を呼んだことから、劇場公開版として製作されたもの。イエス・キリストに焦点を置き、ミニシリーズを2時間のストーリーに編集し直しているようだ。
昨年放送されたミニシリーズでは、イエス・キリストに対面するサタンが登場すると、オバマ大統領に似ているとインターネット上で話題になり、一部には政治的な意図があるのかと疑う声が上がった。この一件で製作側は本作が別の意味で騒がれることを懸念したようだ。
プロデューサーの一人で作中では聖母マリアを演じているローマ・ダウニーは、「サタンはカットして編集室の床に置いてきたことを大きな喜びと共にご報告します。これによりこの映画はイエス・キリストについての作品となり、サタンには一切の出番がありません」と、サタンの登場シーンが映画版にないことをThe Hollywood Reporterに語った。
サタンを演じたモロッコ人俳優はミニシリーズの放送当時、反響があったことを知人からの電話で知ったと話していたが、1時間半かけてメイクし、フード付きの重いローブを羽織ってモロッコの砂漠で挑んだ出演シーンは、かくして劇場版ではカットされてしまった模様。
『The Bible(原題)』と本作でイエス・キリストを演じているのは、ポルトガル出身の俳優ディオゴ・モルガド。プロデューサーにはローマの夫でリアリティ番組『アプレンティス/セレブたちのビジネスバトル』などを手掛けたマーク・バーネットも名を連ねる。
ミニシリーズ『The Bible(原題)』はネットワーク局のNBCで続編の製作が決定するほどの人気だが、劇場公開版は果たしてヒットとなるか? 2月28日の北米公開に注目したい。