「人間を襲わない!」代々木公園で開催されたゾンビウォーキングに行ってきた

世の中にはゾンビが襲ってくる映画が数多く存在する。それらを鑑賞していると、ふと思うことがある。「ゾンビってなんか、楽しそうじゃね?」って。そんな方たちのためのイベント『代々木公園ゾンビウォーキング2014』が5月17日に開催された。面白そうなので早速、お邪魔してみた。
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『ゾンビウォーク』は過去に6回開催。参加者はゾンビに扮し、健康的にウォーキングする。各自、思い思いのゾンビ像を存分に表現できるため、アウトドアゾンビ派のイベントとなっている。『代々木公園ゾンビウォーキング』は昨年、雨天により中止。今回は2年ぶりの開催となる。
当日は、各自どこかでゾンビに変身してから集合。老若男女のゾンビたちは「人間を襲わない!」「過剰なコスプレはNG!」「ゴミは持ち帰る!」「撮影NGなゾンビは参加不可!」「ダッシュ禁止!(いつも心にロメロ・ゾンビ!)」などのルールを守りつつ、明るく元気に代々木公園を闊歩していた。
ウォーキング中は「ただでさえ、みんなに迷惑をかけてるんだから、あんまり迷惑をかけるんじゃないよ!」「みんな、自然を楽しんでる?」「ナイスゾンビ!あんたたちは日本一のゾンビだよ!」といった掛け声が挙がる。燦々と輝く太陽のもと、イベントは約40分で終了。やりとげたゾンビたちは目を輝かせながら、帰っていった。
主催のゾンビ・パフォーマンス・ユニット『ZOMBIENA(ゾンビーナ)』は、ゾンビをこよなく愛する2010年設立のゾンビ集団。パフォーマンスやイベントの定期開催でゾンビ人口を増やし、日本を世界的なゾンビ大国にするのが野望だという。ゾンビ体験普及のため、月1回、六本木でゾンビバーも開店しているそう。
ゾンビーナのメイミーさんとダミアン・ナオミさんは「見た目以上に楽しいんですよ。ストレス解消にもなります。バカバカしいことを真剣に活動するということは大切だと思うんです。こういった活動をすることで横並びではなく、各々の表現を育てていきたい」と真剣な表情で語る。
ゾンビになりきることでそれぞれの素が見えてくるため、ゾンビたちはすぐに仲良くなるという。過去には、ゾンビが縁で結婚に至ったカップルもいたそうだ。ちょっとでも「やってみたいな」と思った皆さん。一度、ゾンビを体験してみては?