夏のスマホ、イチオシはGALAXY S5! その理由は総合力にあり

毎年盛り上がりを見せる夏のスマホ戦線。今年も各キャリアから端末ラインナップが出揃い、活気づいているようだ。しかし、これだけ魅力的な端末がそろってくると、ユーザーとしては逆に迷いが生じてしまう。だって、どれも良さそうなんだもの! いったいどれを選べばいいの?
そんな迷える子羊のために、今回は夏モデルの中でイチオシの端末とその理由について紹介していこう。
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結論から言ってしまうと、この夏モデルのおすすめ端末はずばり「GALAXY S5」だ。理由はいくつかあるが、まずは基本スペックの高さがある。GALAXY S5は約5.1インチのフルHD有機ELディスプレイに、32GBのROMと2GBのRAMを積んでいる。また、CPUは2.5GHzクアッドコアで、バッテリー容量は2800mAhだ。……え? いきなりそんな数字をずらっと並べられてもよくわからない?
じゃあ、同世代のライバル機種と比較してみよう。GALAXY S5の直接のライバルとなるのは、メーカーのフラグシップモデルという点で共通しているXperia Z2(ソニー製)と、AQUOS ZETA(シャープ製)だろうか。
この2つの機種と比較しても、GALAXY S5はまったくひけをとっていないのだ。ディスプレイサイズ、液晶画面解像度、メモリ、CPU、バッテリー容量など、すべての点でほぼ互角の争いをしている。もちろん細かく見れば少しずつ違いはあるが、正直すべて誤差レベル。実際に3つの機種を持ちだして使用してみたが、画面のサクサク度や液晶の見え方、バッテリーのもちなどはどれも必要十分で、数世代前からいうと隔世の感すらある。
ほぼ同じスペックを持つ3つの機種。しかし、スペック面以外に目を向けてみると、GALAXY S5には他の機種にない長所があることに気づく。
まずは端末の重量だ。スマホが毎日肌身離さず持ち運ぶものである以上、少しでも軽い方がありがたいのだが、これだけディスプレイが大画面化してくると、どうしても物理的に重くなってしまいがちだ。実際、Xperia Z2は163g、AQUOS ZETAは154gの重さがあり、手に持つと多少のずっしり感がある。
そこへいくと、GALAXY S5は147gと圧倒的に軽い。163gと147gの違いはたかが16gじゃないかと思うかもしれないが、16gといえばXperia Z2自体の重さの1割に当たる重量だ。1円玉16枚分だと思うと、けっこうな重さである。しばらく手に持っていると、この違いがじわっと利いてくる。電車や待ち合わせなど、手に持った状態を長時間キープしてスマホをいじることが多い人なら、GALAXY S5のメリットはすぐにわかるはずだ。
そしてもう一つが、カメラのオートフォーカス機能の違いだ。スマホで写真を撮る人は多いと思うが、その際にイライラさせられるのが、スマホのオートフォーカスの遅さ。とにかく今までのスマホは、カメラを起動してから被写体にピントが合うまでの時間が長かったのだ。体感ではあるが、約1秒はかかっていた計算だ。記念撮影くらいなら大丈夫だが、動いている子どもやスポーツを撮るのはまず無理なスピードである。何しろピントが合ったときには、もう被写体はそこにいないのだから。
今回、GALAXY S5は「位相差オートフォーカス」という新たな方式を採用することで、このピント合わせのスピードを3倍近くにまで短縮してきた。「位相差」とは、簡単にいえば被写体との距離を測って、瞬時にレンズを駆動させる方式だ。一眼レフカメラなどで主に使用されているやり方だといえば、その凄さが伝わるだろうか。
実際、GALAXY S5を使って、いろいろなものにピントを合わせてみたが、どれも約0.3秒程度で合焦した。驚くべきは、前後にかなり距離のある被写体を連続で撮影しても、正確に素早くフォーカスしたこと。これまでのスマホカメラでは多少迷ってしまうような場面でも、GALAXY S5の速度はまったく落ちなかった。
Xperia Z2やAQUOS ZETAもカメラには力を入れているし、フォーカス速度も決して遅くはないのだが、それはあくまで「スマホカメラ」としてのレベル。GALAXY S5のフォーカス速度は、もはやスマホという次元は超えてしまっているように思う。これならサクサクとストレスなく撮影することができるので、動き回る子どもなどを撮るときはもちろん、日常のスナップ撮影もさらに快適になるはずだ。
また、細かい部分だが、インカメラがかなり広角気味なのもGALAXY S5の長所。手を伸ばして自撮りする際、3人くらいなら楽に画面に収まってしまう。観光地で背景を広く入れた自撮り写真などを撮るのにも役立つだろう。