退団を発表した宙組トップスター、凰稀かなめの『ベルばら』オスカルが華麗に開幕

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宝塚歌劇団宙組による東京宝塚劇場公演『ベルサイユのばら-オスカル編-』(原作/池田理代子 脚本・演出/植田紳爾 演出/谷正純)が20日から開幕する。前日の19日に通し稽古が行われ、先日、来年2月15日の東京宝塚劇場公演の千秋楽をもっての退団を発表した宙組トップスターの凰稀かなめ(おうきかなめ)と、トップ娘役の実咲凛音(みさきりおん)が稽古後のインタビューに応じた。
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『ベルサイユのばら』は言わずと知れた宝塚歌劇の代表作中の代表作。これまでにさまざまなバージョンが上演されてきたが、100周年のメモリアルイヤーとなる今年、待望の「オスカル編」を上演。オスカルの誕生シーンをはじめ、これまでの『ベルばら』には登場してこなかった新たな場面を追加し、男装の麗人オスカルの一生を映し出す。
「オスカルと私の似ているところや、共感できる部分をつなぎ合わせ、自分とオスカルがリンクするように」役作りをしてきたという凰稀。今回の『オスカル編』を「私がここに立っていられるのは、今まで出会った人、支えてくださった人たちの影響があってこそ。それと同じで、オスカルも英兵隊の仲間や市民たちとの出会いが大きい。人の生きる力や、人が人を思う気持ちが、とても出ているので、私は民衆が主役の作品だと思っています」と語った。
オスカルにとって妹のような存在のロザリーに扮する実咲は「それぞれの人物がオスカル様を思う気持ちをどれだけ描けるかで、オスカル様がどのように生きたのかが引き立つと思っています」と話した。
退団発表に関して質問が飛ぶと「今は実感もないですし、辞めるという言葉を口にするのはラストの2月の15日まで取っておきたい」とコメントするに留めた凰稀。最後は現在開催中のW杯の話題で「忙しくてテレビは見られませんが、(ブラジル代表の)オスカルという選手が点を取っているというのは小耳に挟んでいます」と笑わせた。
出演はほかに、オスカルの幼馴染アンドレに役替わりで臨む朝夏まなと(あさかまなと)、緒月遠麻(おづきとおま)ら。
宝塚歌劇団宙組公演『ベルサイユのばら-オスカル編-』は、東京宝塚劇場にて6月20日から7月27日まで公演。