ウルトラマン生みの親・成田亨の回顧展開催 原画から美術作品まで700点一挙公開

1965年から3年間に渡り、制作・放映された特撮シリーズ『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』で、超人・宇宙人・怪獣、そしてメカニックからセットまでのデザインを一手に引き受け、ウルトラマン・バルタン星人などのキャラクターを生みだした美術家・成田亨(なりたとおる)。このたび、特撮ファン待望の大規模な回顧展『成田亨 美術/特撮/怪獣』が、福岡市美術館で2015年1月6日より開催される。
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ピグモン、カネゴン、ゴモラ、ダダ…。時を経ても未だに斬新で、ユニークかつ親しみやすい成田のキャラクターは、彼が芸術家として吸収した同時代の美術や西洋モダンアートにより培った造形センスを、惜しみなく怪獣デザインにつぎ込んだためと言えよう。
この回顧展では青森県立美術館所蔵の「ウルトラ」シリーズのデザイン原画187点をはじめ、『突撃!ヒューマン!!』(72)『円盤戦争バンキッド』(77)など、特撮関連のデザイン原画や、未公開の怪獣デザイン原画などの作品群に加え、成田が情熱を注いだ絵画、彫刻、そして本展のために再現された特撮セットも加えた多彩な作品で、成田亨という1人の芸術家が歩んだ軌跡をたどる。
本展では、おなじみのキャラクター原画が冴え冴えしいチラシ6種に加え、現在モザイクがかかっているシークレットチラシ2種の、計8種のチラシを用意。展覧会場でなければ手に入らないレアアイテムとなっている。
回顧展『成田亨 美術/特撮/怪獣』は福岡市美術館にて2015年1月6日から2月11日まで開催。