俳優・高倉健さん死去に大竹しのぶ、広末涼子、映画『鉄道員』監督らがコメント

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18日、悪性リンパ腫で亡くなっていたことが報じられた俳優の高倉健さん。“映画俳優”に拘り、情熱を注いだ高倉さんに、主演映画『新幹線大爆破』の佐藤純彌監督、『鉄道員(ぽっぽや)』の降旗康男監督、同作で共演した大竹しのぶ、広末涼子から哀悼のコメントが届いた。
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1975年に公開されたパニック映画『新幹線大爆破』で共に仕事をした佐藤監督は「映画がまだ元気だった頃、時代を背負ったスターと共に仕事が出来たことは幸せでした。時の移り変わりは当然のことですが、高倉健さんは決して死なないような気がして、訃報を聞いた時はひとつの時代が終わったことを実感しました」と思いを吐露。
また、北海道の駅を舞台に高倉演じる頑固な鉄道員を中心とした人間模様を描いた映画『鉄道員』。後に高倉さんの代表作にもなった同作の監督を務めた降旗監督は「残念の一語に尽きる」とコメント。同作で妻役として共演した大竹しのぶは、「たった一度だけの共演でしたが、10本も20本も映画を撮ったような、豊かで素晴らしいことを沢山教えて頂きました」と撮影を振り返り、「映画人・『高倉健』の魅力は、そのまま人間・『高倉健さん』の魅力です。美しく、気高く、そして何よりも優しい健さんを一生忘れません。神様みたいな人が、本当の神様になってしまったようです。淋しいです」と別れを惜しんだ。
大竹同様、同作で娘役として共演した広末は「今もまだ信じられません。ただただ、悲しくて、淋しいです。健さんに撮影現場で聞かせてもらった音楽、入れてもらった珈琲、かけていただい優しい言葉たち、背筋の伸びた大きな体で、力強く抱きしめてもらった思い出…全て全部、忘れません」と高倉との良き思い出を交えて、哀悼の意を表した。