『ホビット』字幕監修・伊藤氏が断言「FFやドラクエの原点は“エルフ語”」

アクション・アドベンチャー超大作の完結編『ホビット 決戦のゆくえ』が12月13日、いよいよ公開される。それに先駆け、今月10日に映画をより一層楽しむべく特別講座が開催され、講師として『ロード・オブ・ザ・リング』「ホビット」シリーズの日本語字幕監修を13年間にも渡って務める信州大学の伊藤盡(つくす)氏が、作品に登場する創造のエルフ語について「すべてのファンタジーの原点はエルフ語にある」と熱く語った。
【関連】『ホビット 決戦のゆくえ』特集:麗しきイケメンたちの戦い、感動のラストへ! ~超人気絵師が妄想!?「ホビット」が漫画の世界へ~
言語学者として架空の言語を一から創造、その言語を使用したいがためにこれらの原作を作り上げたという原作者J.R.R.トールキンを“天才”と称える伊藤氏。本シリーズの字幕監修をする際、「映画会社からはエルフ語の英語訳が来るのですが、それは意訳なので正確なニュアンスが伝わらない。エルフ語の原文の正確なニュアンスをお客さんに伝えるのがわたしの仕事」と伊藤氏は説明し、そのこだわりに脱帽させられる。
また冒険小説や『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』の原点と言われる映画原作本『指輪物語』を指して、「すべてのファンタジーや冒険原点はエルフ語なんです」と熱く語り、続いてエルフ語のレッスンに入ると、エルフ語で「こんにちは」や自己紹介、「さよなら」などを発音も交えて講義し会場を驚かせた。
最後に完結編の見どころについて伊藤氏は、「様々な個性的なキャラクターたちが登場し、成長を遂げていく主人公ビルボが素晴らしい。そして、これが“終わり”ではないのです『ロード・オブ・ザ・リング』のはじまりに繋がるものなんです」と熱弁をふるう。
さらにこの日、映画を独自の視点で切り込む、なんでも添削家・赤ペン瀧川氏も登壇。「1作目より2作目、2作目よりも今回が一番面白かった!本作で終わりではない。この続きが気になったら『ロード・オブ・ザ・リング』で楽しんでいただけたらなと思います!」と作品に大きな称賛を贈り、イベントを締めくくった。
映画『ホビット 決戦のゆくえ』は、12月13日全国ロードショー。