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アカデミー賞候補「黒人がいない」波紋広がる、ジョージ・ルーカス監督も異議

映画

作品賞にノミネートされるも、期待の監督賞・主演男優賞は逃した『Selma(原題)』
作品賞にノミネートされるも、期待の監督賞・主演男優賞は逃した『Selma(原題)』(C)AFLO

 現地時間15日に発表された第87回アカデミー賞候補の演者総勢20名全員が白人であること、監督に黒人が含まれなかったことから、「審査が偏っているのでは?」という声が全米で広がっている。これには『スター・ウォーズ』のジョージ・ルーカス監督も異議を唱えている。

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 最大の焦点となっているのは、今年有力視されていた映画『Selma(原題)』でエヴァ・デュヴルネ監督と、キング牧師役を演じた黒人俳優のデヴィッド・オイェロウォが監督賞と主演男優賞のノミネートを逃したこと。特にエヴァは、黒人女性初のオスカー監督への期待もされていただけに、作品の支持者のショックは大きかったようだ。なお、この作品は歌曲賞と作品賞のみの候補にとどまった。

 各メディアも反応。Forbesは「なぜ、エヴァはオスカーに冷遇される?」National Postは「2015年のオスカーはここ20年で一番白い」などと見出しを飾ったほか、ネット上では「#Oscar So White(直訳:オスカーは白すぎる)」とのハッシュタグが拡散されている。

 同作を「素晴らしい」と高く評価するルーカス監督は、米CBSの番組でこの問題について「アカデミー賞は政治的キャンペーンになっている。これは懸命な芸術的活動ではない」と激しく非難。さらに「多岐にわたる審議が必要だ」としている。

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