織田裕二、自らの人生は“実験人生” 作品へのスタンスにも変化「最近、意気込まないようにしている」
シリーズ累計発行部数1160万部を誇る歴史大河小説を映像化した連続ドラマ『北方謙三 水滸伝』。その中心に立つのが、“はみ出し者たち”を束ねる主人公・宋江(そうこう)を演じる織田裕二だ。宋江について「普通の人」だと分析した織田は、誠実さと不思議なカリスマ性で人々の信頼を得ていく男の軌跡を鮮やかに体現。観る者の胸を高鳴らせる。壮大なスケールで描かれる本作で座長を担う織田だが、臨む上で心がけていたのは「意気込まないこと」だと告白。自らの人生を「実験人生」だと目尻を下げた彼が、「キツかった」という20代。意気込まない今に至る道のりを明かした。
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◆“同志”として共演!反町隆史とのタッグは「ものすごく楽しみだった」
壮大なスケールと緻密な人間描写で熱烈な支持を集める、巨匠・北方謙三の小説『水滸伝』を初めて連続ドラマ化した本作。下級役人の宋江が記した“世直し”の書「替天行道」が時代に抗う者たちの心を震わせ、旗のもとに集結した108人が、国家という巨大な敵に挑んでいく姿を描くスペクタクル群像劇だ。
ドラマ『北方謙三 水滸伝』場面写真 (C)北方謙三/集英社(C)2026WOWOW/NTTドコモ
織田が演じた宋江は、表向きは戸籍係として働く下級役人でありつつ、腐敗した世を憂い、正義を信じて立ちあがろうとする男だ。織田は、そんな宋江について「どこにでもいる、普通の人」だと分析する。
「特別に変わった人だという解釈はしていません。普通の人が小さな幸せを求めていたら、それすらも許されない世の中になってしまった。『権力を握ると、どうして人はこうなってしまうのだろう』と思うような悲しい出来事が、宋江の目の前で次々と起こる。『これはおかしいよな』『自分に何ができるのだろうか』と考えていった結果、変化を促してくことになるんです」。
普通の男のもとに、裏社会に生きる者や、軍を追われた者など、大勢のはぐれ者たちが集っていく。やがて国家を揺るがすほどの大きな力を束ねていく宋江だが、彼のリーダー性の秘密について、どのように感じているだろうか。
織田は「宋江が『替天行道』という書に、自分の想いを書き記して。それが、もともとみんなが抱えていた矛盾や、『俺もそう思っていた!』という心の隙間にあったモヤモヤに火をつけたんですね。宋江は、みんなの心に寄り添えた人だった。だからこそ、みんなが彼のもとに集まっていったんじゃないかな」と想いをめぐらせる。
ドラマ『北方謙三 水滸伝』場面写真 (C)北方謙三/集英社(C)2026WOWOW/NTTドコモ
宋江とはまったく違ったリーダー性を発揮するのが、反町隆史演じる晁蓋(ちょうがい)。静と動、水と火のようにまったく異なる資質を持つ2人が手を取り合っていく展開にワクワクとさせられる。それぞれのリーダー性と彼らの化学反応を目にできるのも本作の見どころとなるが、反町と“同志”として対峙することに、織田は「ものすごく楽しみにしていた」とにっこり。
「宋江と晁蓋の出会いのシーンでは、お互いに『これからが楽しみだ』という顔をしていました。僕自身もまさにそうで、反町くんと一緒にこれからどのような音を鳴らすことができるのか。ピタッと揃ってきれいな音が鳴るのか、ぶつかり合って不協和音が響くのか。話の展開によってどういったハーモニーができるのか、ものすごく楽しみでした」と大きな笑顔を見せる。

