根津甚八、一度限りの俳優復帰! 『GONIN サーガ』で11年ぶりに映画出演

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5年前に俳優引退を宣言した根津甚八が、石井隆監督の映画『GONIN サーガ』(9月26日公開)で、前作と同じく氷頭要(ひずかなめ)役として一度限りの復活を果たすことがわかった。また、佐藤浩市、鶴見辰吾も前作に続き出演が決定した。
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1995年に公開された映画『GONIN』から20年。「“氷頭は生きていた”を糸口にした『GONIN』のその後を根津さんとどうしても撮りたかった」という石井隆監督からのオファーを受け、根津の新作への出演が実現。映画作品としては11年ぶり、50作目の作品となる。
石井監督は「『思うような芝居が出来ない』と引退した根津さんの気持ちを知るだけに、再び一緒に映画の現場に立ちたいという思いは、根津さんに会うまで引き裂かれていた。駄目だったらこの物語は僕の中で葬ろう、そう思っていた」と当時の心境を明かし、引き受けた根津に対し「僕は現場で皆からなんと思われようとも、役者と監督と言う形で向き合わなければ失礼だ、と心に決めて現場に臨んだ」と撮影を振り返る。
そんな監督から熱烈に説得された根津は「本をじっくり読んでこれなら今の自分に出来るという気持ちがわき、今までの石井監督へ感謝の気持ちもあり、素直な気持ちで自分自身を試してみようと思った」と出演の決め手を明かし、「石井監督でなければこの仕事は受けなかった。監督や共演者を始め、スタッフ全員の支えがあってやり遂げたことで、未練を捨てて終止符を打てたと思うし、そう思える機会を与えてくれた方々に深く感謝している」と1度限りの俳優復帰であることを強調した。
共演した安藤政信は「監督と根津さんの間の深い愛を、石井作品ファンとして現場で見れたこと、そして全てをさらけ出す根津さんの役者としての姿に心を掴まれた。20代半ばで根津さんと共演してからまた再会できたことが凄く嬉しい」と喜びを語った。