ヒュー・ジャックマンに続く、人気豪俳優サイモン・ベイカー 監督業も本格始動

大人気の犯罪ミステリードラマ『メンタリスト』シリーズで、主人公パトリック・ジェーンを演じ、世界的にブレイクを果たした俳優サイモン・ベイカー。今や、甘いマスクと高い演技力でヒュー・ジャックマンに続く、オーストラリア出身俳優として大成功を収めたサイモンだが、意外と、そのキャリアは知られていない部分が多い。そこで、『メンタリスト』シーズン6日本初放送を記念し、改めて俳優サイモン・ベイカーを掘り下げてみたい。
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80年代から、サイモン・デニーの名で、地元オーストラリアのテレビドラマを中心に活動していたベイカー。とはいえ、当時は、ドラマといっても端役が多く、それほど注目される存在ではなかった。だが、俳優として秘めた何かを持ち合わせていたのだろう。徐々に重要な役を任されるようになり、90年代後半、新天地アメリカへと、仕事の場を移す。
1997年に映画『L.A.コンフィデンシャル』でアメリカ映画デビューを飾るや、アン・リー監督作『楽園をください』、ヴァル・キルマー主演のSF映画『レッド・プラネット』など、着実にキャリアを積んでいく。そして、初の大役が、2001年から2004年まで続いた弁護士ドラマ『堕ちた弁護士 -ニック・フォーリン-』だ。このシリーズで主人公ニック・フォーリンを演じたベイカーは、テレビ業界からも注目を集め、同時に、『プラダを着た悪魔』『ザ・リング2』等の映画で爽やかな笑顔と好印象を植え付けるなど、積極的に活動。そして2008年、運命の出会いを果たす。そう、サイモンの出世作となったドラマシリーズ『メンタリスト』だ。
同シリーズで、パトリック・ジェーンという当たり役を得たサイモンは、エミー賞主演男優賞、ゴールデングローブ賞主演男優賞、SAG全米俳優組合アワード主演男優賞にノミネートされ、一気にトップスターへ。そして、2013年2月には、映画やTV界への貢献者を称えるハリウッドの殿堂“ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム”の仲間入りを果たし、式典当日には『メンタリスト』のメインキャストたちも出席。『メンタリスト』がサイモンに与えたものの大きさを示す形となった。また、ジェーン=サイモンの立ち居振る舞いがエレガントであることから、スイスの高級時計メーカー、ロンジンのアンバサダーに2012年に就任し、ジバンシーの男性用フレグランス“Gentlemen Only”のイメージキャラクターも2013年から務めと、俳優業以外でも売れっ子ぶりを発揮している。
そんなサイモン・ベイカーの今後は、オーストラリア人作家ティム・ウィントンの同名小説を原作にした、サーフィン映画『Breath(原題)』で、監督と主演を兼務することが決定。 『メンタリスト』シーズン3から、毎シーズン1エピソードの監督は担当しているが、本格的な監督業はこの映画が初。どのようなサイモン・ベイカーを見せてくれるのか、今から楽しみだ。
サイモン・ベイカー主演の海外ドラマ『メンタリスト』シーズン6は、海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマTV」にて6月24日22時から独占日本初放送。また、本作の日本初放送を記念して、シーズン1~5のストーリーを振り返るダイジェスト番組『メンタリスト 完全攻略SP』を同チャンネルにて6月17日22時ほか放送。