『ツイン・ピークス』新シリーズ、全米放送が2017年に延期

米ケーブルテレビ局Showtimeと製作費の折り合いがつかず、ドラマのクリエイターで製作総指揮・監督を務めるデヴィッド・リンチが降板するというひと騒動があった『ツイン・ピークス』新シリーズ。和解に至り、リンチ監督が復帰して順調に製作が始まることが予想されたが、放送時期が昨年10月に伝えられた当初の2016年から2017年に先延ばしになったそうだ。
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The Wrapによると、リンチ監督と共にオリジナルシリーズを作り上げ、新シリーズの企画・製作総指揮・監督を務めるマーク・フロストが明かしたという。米野球殿堂博物館を訪れたフロストはインタビューの中で、テレビドラマの新境地を開いたと称賛されるオリジナルシリーズが製作された1991~1992年当時、アメリカのテレビはいわゆる3大ネットワークしかなかったと語り、「我々には今回戻ってきて、前回の上をいくレベルのことをやるという課題がある。25年間の空白を経て『ツイン・ピークス』シーズン3を携えて戻ってくるんだ。脚本は完成し、9月に製作が始まる。2017年のいつかShowtimeで放送される予定だ」と続けたという。
本件についてThe WrapがShowtimeに問い合わせたところ、「ノーコメント」との回答だったそうだ。
リンチ監督の復帰と共に当初の9話構成から話数が増えると発表された新シリーズ。その辺の事情が放送時期の変更に関係しているかは不明。新シリーズにはFBI特別捜査官デイル・クーパー役のカイル・マクラクランや、ローラー・パーマー/マデリーン・ファーガソン(ローラの従姉妹)の二役を演じたシェリル・リーのほか、ボビー役ダナ・アッシュブルック、オードリー・ホーン役シェリリン・フェンなどのオリジナルキャストが出演する予定だ。