映画『アーティスト』の名犬アギー、天国へ

アカデミー賞作品賞に輝いた映画『アーティスト』の名犬アギーが7日、ロサンゼルス内で前立腺腫瘍が発見されたために13歳で亡くなった。アギーはアカデミー賞受賞作『アーティスト』でジャン・デュジャルダン演じる主役ジョージ・ヴァレンティンの相棒役として一躍有名になった。『恋人たちのパレード』やコマーシャルなどでの活躍も称賛され、ハリウッド界の犬の俳優たちの知名度を上げることに大きく貢献した。
【関連】名犬アギー<フォトギャラリー>
犬の収容所に送られるところだったジャック・ラッセル・テリア種のアギーを引き取って飼い始めたオマー・フォン・ミュラー氏は、アギーを安楽死させることはとても困難な決断だったと明かしている。2012年のアカデミー賞を最後にアギーが引退した際、ミュラー氏は「みんな私が優秀な訓練士だと思うみたいですが、そうではないんです。あの子がただ素晴らしい犬なだけなんですよ」と語り、アギーが天性の才能を持ち合わせていると告白。
残念ながらアカデミー賞の対象には入らなかったアギーだったが、2011年のカンヌ国際映画祭ではパルムドッグ賞を受賞しており、2012年にはアメリカとイギリス、フランスで回顧録『アギー:マイ・ストーリー』が出版された。
セカンドトレーナーを務めたサラ・クリフォードはアギーについて「完璧なテリア犬」だったとし、「彼のことは今後も心に留めていきますし、彼のチキンとホットドッグに対する無限大の愛は忘れることはありません」とコメントしている。